DiDi(滴滴)——中国版ライドシェアの使い方と外国人のアカウント登録
中国で最もポピュラーな配車アプリDiDi(滴滴出行)の外国人向け登録手順、料金相場、タクシーとの使い分けを解説。スマホ一つで移動が完結する中国の現実。
この記事の日本円換算は、1CNY≒21円で計算しています(2026年4月時点)。
中国に来てタクシーを拾おうとした外国人が、何十分待っても空車が止まらずに途方に暮れる。そんな経験は珍しくない。中国の都市部では、配車はDiDi(滴滴出行)一択に近い状況になっている。
DiDiとは
滴滴出行(Didi Chuxing)は2012年創業の配車プラットフォーム。中国国内での月間アクティブユーザーは数億人規模で、Uberが中国事業を売却した後、事実上の独占状態にある。タクシー配車、快車(一般ドライバーによるライドシェア)、専車(グレードの高い車)など複数のサービスが一つのアプリで使える。
外国人のアカウント登録
外国人でも登録できる。必要なのは中国の携帯番号(+86)。SIMを取得済みなら、番号認証だけでアカウントを作れる。
支払い設定が少し手間がかかる。WeChat Payや支付宝(Alipay)と連携するのが一般的だが、外国カードのみの場合は設定に手こずることがある。2023年以降、DiDiアプリ内で一部の海外クレジットカード(Visa、Mastercard)が直接使えるようになったため、以前より状況は改善している。
乗車前にアプリ内で目的地を入力(中国語・英語どちらも可)し、料金見積もりを確認してから配車をリクエストする流れ。ドライバーとのやり取りは基本的に中国語だが、アプリ内チャット機能の翻訳を使えば最低限のコミュニケーションは成立する。
料金の目安
市内移動の場合、快車(一般ライドシェア)で5〜10km程度なら20〜35CNY(約420〜735円)が相場。専車は1.5〜2倍ほど高い。タクシーと比べると快車のほうが安く、待ち時間も短いことが多い。
深夜や悪天候時は料金が上がる「サージプライシング」が働く。出かける前にアプリで見積もりを確認しておくと驚かずに済む。
タクシーとの使い分け
空港や大型ホテルなどではタクシー乗り場が整備されており、DiDiが使えない・使いにくい場面もある。またDiDiの快車はドライバーが一般人なので、荷物が多い場合や長距離は専車を選ぶほうが快適。
中国語が全く話せなくても、目的地をアプリに入力してドライバーに画面を見せるだけで乗り切れる。それが中国の都市移動のリアルな姿だ。