中国のSIMカード取得ガイド——実名登録必須の携帯契約と在住者のベストプラン
中国で携帯電話を使うには実名登録が必須。SIMカードの取得方法、主要キャリアの比較、在住者向けの選び方を解説します。
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中国に着いて最初にやるべきことの一つが、中国のSIMカードを手に入れることだ。WeChat Pay、Alipay、タクシー配車、フードデリバリー——中国の生活インフラはすべて中国の電話番号に紐づいている。電話番号がなければ、何もできないと言っても過言ではない。
実名登録(実名制)
中国では2013年から携帯電話の実名登録が義務化されている。SIMカードを購入するには、パスポート(外国人の場合)を提示して本人確認を行う必要がある。顔認証も導入されており、店頭のカメラでパスポート写真との照合が行われる。
空港の到着ロビーにもキャリアのカウンターがあるが、品揃えやプランが限定的なことが多い。市内のキャリアショップ(营业厅)に行った方が選択肢は広い。
三大キャリア
中国のモバイル市場は3社がほぼすべてを占めている。
中国移動(China Mobile): 最大手。カバレッジが広く、地方都市や農村部でも電波が安定している。利用者数は約9.8億人。
中国聯通(China Unicom): 外国人向けサービスが比較的充実。英語対応のカスタマーサービスがあり、在住外国人の利用者が多い。
中国電信(China Telecom): 3番手だが、光回線とセットのプランが充実。自宅のインターネットと携帯を同じキャリアにすると割引がある。
プランと料金
月額プランは10〜200元(約210〜4,200円)と幅広い。在住者が一般的に選ぶのは月額30〜60元(約630〜1,260円)のプランだ。
- 月額29元プラン: データ通信5〜10GB、通話100分。最低限の利用に
- 月額39〜59元プラン: データ通信20〜40GB、通話200〜300分。在住者の標準
- 月額79元以上: データ通信100GB以上。動画をよく見る人や、テザリングを多用する人向け
日本と比較すると圧倒的に安い。20GBで月額約800〜1,200円は日本の格安SIMと同等かそれ以下だ。
契約時の注意点
パスポート必須: 原本のみ有効。コピーは不可。
電話番号の選択: 中国では電話番号を選べる。末尾に「8」が入ると縁起が良いとされ、人気がある。「4」は避ける人が多い(死を連想)。こだわりがなければ何でもいい。
最低利用期間: 一部のプランには最低利用期間(6ヶ月〜1年)がある。帰国予定が近い場合はプリペイド型を検討する。
解約: 帰国時はキャリアショップで解約手続きが必要。放置すると未払い料金が蓄積し、次回の中国入国時にブラックリストに載る可能性がある。
SIMカードが生活のハブになる
中国の電話番号は単なる通信手段ではない。WeChat(微信)のアカウント登録、銀行口座の開設、不動産契約、病院の予約——すべてに中国の電話番号が要求される。番号を変えると、紐づいたサービスすべてで変更手続きが必要になるため、長く使う番号を最初に取得しておくのが理想だ。
到着初日にSIMカードを手に入れる。これが中国生活の文字通りの第一歩になる。