お金・税金
中国で確定申告が必要になった外国人——年収96万元超の個人所得税ITA手続き
中国在住の外国人も個人所得税(IIT)の確定申告が必要。年間所得CNY 120,000超で申告義務が発生する仕組みと、3月末の締切に間に合わせる方法。
2026-05-28
税金確定申告個人所得税手続きビザ
この記事の日本円換算は、1CNY≒21円で計算しています(2026年4月時点)。為替は変動するので、現地通貨(CNY)の金額を基準にしてください。
中国で働く外国人の多くは、会社が毎月の給与から源泉徴収してくれるので「自分は確定申告不要」と思っている。しかし年間所得がCNY 120,000(約252万円)を超えると、翌年3月1日〜6月30日の間に自分で確定申告(年度汇算清缴)をする義務がある。
申告が必要なケース
個人所得税法の改正以降、以下に該当する場合は確定申告が必要だ。
- 年間総合所得がCNY 120,000超で追加納税額がCNY 400超
- 2カ所以上から給与所得がある
- 副業・フリーランス収入がある
- 海外からの所得がある(中国の税務居民の場合)
中国に183日以上滞在する外国人は「税務居民」として扱われ、全世界所得に対して課税される。ただし6年ルールがあり、連続6年間を超えて中国に居住しない限り、国外所得は実質的に非課税だ。
申告方法
「个人所得税」アプリ(国家税務総局が提供)を使ってスマートフォンから申告できる。アプリの言語は中国語のみだが、基本的な流れはこうだ。
- アプリで実名認証(パスポート + 顔認証)
- 年度汇算を選択
- 収入明細を確認(会社が申告済みのデータが自動反映される)
- 控除項目を入力(住宅ローン、子女教育、継続教育、大病医療等)
- 税額の差分を確認→追加納税 or 還付申請
控除項目のうち、外国人特有のものとして「住宅補助」「子女教育費」「語学研修費」の免税枠がある。これらは2027年12月31日まで延長されている。
注意すべきポイント
申告期限を過ぎると、1日あたり滞納税額の0.05%の延滞金が発生する。悪質な場合は「信用記録(征信)」に影響し、出国制限がかかることもある。
会社の人事部(人力资源部)に「年度汇算のサポートはあるか」を年初に確認しておくのが現実的だ。大手企業や外資系企業は、税理士事務所と提携してサポートを提供していることが多い。
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