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福建省の料理が日本人の口に最も合う、その理由

中国・福建省の料理は甘みと海鮮が特徴で、日本の食文化と近い点がある。閩菜(ミンサイ)の特徴、アモイ・福州での食体験、日本との文化的つながりを解説します。

2026-07-01
中国福建料理食文化アモイ

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中国の八大料理の一つに「閩菜(ミンサイ)」という福建省の料理がある。麻辣(マーラー)の四川、濃厚な北京ダックの北京とは対照的に、福建料理は素材の旨味を生かしたあっさりした味付けで、日本人に「なじみやすい」という評価が多い。

福建料理の特徴

福建省は中国の東南部、台湾の対岸に位置する沿岸省だ。長い海岸線を持ち、海鮮が豊富だ。料理の特徴は、スープ文化の発達(「有汤有菜」=スープと料理を一緒に食べる習慣)、甘みを基調とした味付け(砂糖や紅麹を使う)、海鮮と山の食材(キノコ・竹の子)の組み合わせだ。

醤油と少量の砂糖で仕上げるベースは、日本の和食の「甘辛」と方向性が近い。油や香辛料の使い方も中国の他の地域より控えめで、日本人の胃に優しい。

アモイ(厦門)の海鮮

福建省のアモイ(厦門)は、日本人在住者・旅行者が訪れる機会が多い都市だ。海峡を挟んでコロンス島(鼓浪嶼)という世界遺産の離島があり、そこから見える海で採れた海鮮を市場で買って食べるという体験ができる。

アモイのシーフード料理店では、タコ、エビ、カニ、牡蛎を中心とした料理がCNY 50〜150(約1,100〜3,300円)程度で食べられる。

福州の「佛跳牆(フォツォチャン)」

福建省の省都・福州の名物が「佛跳牆」という高級スープ料理だ。アワビ、フカヒレ、ナマコ、干し貝柱、キクラゲなど10種類以上の高級食材を甕(かめ)に入れて長時間煮込む料理で、「坊さんも塀を飛び越えて食べに来る」という意味の名前が付いている。

一人前CNY 200〜500(約4,400〜11,000円)程度と高価だが、福建省の食文化の粋を体験できる。

日本との文化的つながり

福建省は歴史的に日本との交流が深い地域でもある。琉球王国は福建からの移民(久米人)によって外交・文化が支えられた時期があり、長崎の唐人屋敷には福建出身者が多かった。ルーツをたどると日本と福建の交流は1000年以上の歴史を持つ。

アモイに駐在している日本人は決して多くないが、「食事が口に合う」「気候が温暖」「都市が比較的コンパクト」という理由から、住みやすさの評価が高い。

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