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中国の省エネ建築——世界最多の緑色建築認証は何を意味するか

中国は緑色建築(グリーンビルディング)の認証件数で世界トップクラスだ。太陽光パネル・断熱材・スマートエネルギー管理が標準化されつつある新築住宅の実態。

2026-06-21
省エネ建築グリーンビルディング環境

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中国は建築分野での炭素排出量が国全体の排出量の相当部分を占めており、建築物の省エネ化は脱炭素政策の重要な柱だ。「绿色建筑(グリーンビルディング、緑色建築)」の国家認証制度が整備されており、2023年時点での認証延床面積は世界最大規模に達しているとされる(推定)。


中国の緑色建築評価システム(LEED等の国際規格に加え、中国独自の「绿色建筑评价标准」)では、エネルギー消費・水使用・建材・室内環境・敷地などを総合評価する。一星〜三星の評価があり、新築商業ビル・住宅マンションでの認証取得が増えている。

政府の規制として、一定規模以上の新築建物に省エネ基準の適用が義務化されているエリアも広がっている。断熱材・三重ガラス窓・高効率設備が、10年前より普及している。


太陽光発電は中国の建築物にも導入が進んでいる。BIPV(建物一体型太陽光)は大型ビルや工場に設置例があり、住宅向けの屋上太陽光も補助金の支援で普及中だ。

中国は太陽光パネルの製造でも世界シェアの大部分を占めており(推定)、コストは世界的に見ても低い水準だ。


ただし「認証と実態の乖離」問題も指摘されている。認証取得のための書類を揃えても、実際の運用段階でエネルギー管理が機能していない建物がある、というのは業界内の課題として知られている。

居住者としての視点では、新しい高層マンション(2020年代竣工)は古いマンションより断熱性・設備効率が改善されていることが多い。中国で住居を選ぶ際、建物の竣工年と省エネ仕様を確認することは電気代にも影響する実用的な情報だ。


中国の省エネ建築の急速な普及は、国家の強力な政策誘導と建材・技術の国内生産コストの低さが組み合わさった結果だ。「義務化で普及する」という中国型の政策実行モデルの長所と限界が、この分野でも見える。

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