中国での外国人の健康保険、会社負担と自己負担の現実
中国に駐在・長期滞在する外国人の医療保険の仕組みを解説します。国際保険の必要性、中国の社会保険への加入義務、外国人向け病院の費用感をまとめます。
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中国に駐在する日本人のほとんどは、会社が国際医療保険を手配してくれる。自分で選ぶ立場になったとき、または個人でフリーランスとして中国に滞在するとき——何が選択肢で、何がリスクかを把握しておく必要がある。
中国の社会保険制度と外国人
中国では2011年以降、一定条件を満たす外国人従業員は中国の社会保険(医療・年金・失業・労災・育児保険)に加入する義務がある。雇用主と従業員の双方が保険料を負担する。
社会保険に加入すると、中国の公立病院での保険適用診療が受けられる。ただし外国人が公立病院で受診するにはいくつかのハードルがあり(言語・診察文化の違い)、実際に公立病院を使う外国人は多くない。
国際医療保険(インターナショナル保険)
多くの日系企業は駐在員向けに国際医療保険を別途手配している。外資系保険会社(AXA、CIGNA等)または日系保険会社の海外版がよく使われる。
保険カバレッジは年間上限数百万〜数千万円の幅があり、プランによって入院・手術・外来・歯科・精神科の補償範囲が異なる。会社負担で加入できる場合は、内容を確認して不足部分を自費で補うか判断する。
外国人向け病院の費用
上海・北京の外国人向けクリニック(SinoUnited Health、Parkway Health等)での外来診察は1回CNY 800〜1,500(約17,600〜33,000円)程度が相場だ(推定)。保険なしで受診すると高額になる。
緊急の入院や手術になると数万〜数十万円規模の費用が発生する。保険なしの状態で入院というリスクを避けるため、入国前に保険を確保しておくことは必須だ。
フリーランス・個人移住者のケース
就労ビザで雇用されている場合と異なり、フリーランスや個人での滞在の場合は社会保険への自動加入がないケースが多い。自分で保険を調達するか、日本の国民健康保険を継続するかという選択になる。
日本の国民健康保険は海外での受診でも一定の払い戻しができる「海外療養費」制度があるが、上限や条件がある。中国での医療費が高くなりがちな外国人向けクリニックを使う場合、この制度だけでは不十分な場合が多い。
健康診断の義務
中国では長期ビザ(就労ビザ等)の申請時に、指定機関での健康診断が必要になる場合がある。HIV・結核・性感染症のチェックが含まれる。日本で事前に健康診断を受けておくと中国での手続きがスムーズになる場合があるが、最終的には中国の指定機関での診断が必要だ。