中国の夜食(宵夜)文化、夜中の12時に屋台が一番賑わう理由
中国では深夜に屋台や飲食店が賑わう「宵夜(シャオイェ)」文化が根付いています。何を食べるか、どこで食べるか、在住者が楽しむ夜の外食文化を解説します。
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夜11時半に中国のある路地に入ると、昼間より賑わっていることがある。テーブルを囲んだ人たちがビールと串焼きを食べ、笑い声が聞こえる。これが「宵夜(シャオイェ)」の時間帯だ。
宵夜文化の背景
中国では夕食を午後6〜7時に食べた後、夜10〜11時過ぎから「もう一食」食べる文化が特に夏場に盛んだ。
その背景には気候がある。夏の昼間は40℃近くになる地域も多く、外出が難しい。夕方に涼しくなり始めると、屋外での食事が可能になる。夜の涼しい時間帯に食事と社交を楽しむのが合理的だ、という文化が根付いている。
長江流域(武漢・長沙・成都等)や沿岸部では特にこの傾向が強い。
何を食べるか
宵夜の定番メニューは串焼き(撸串/ルーチュアン)だ。羊肉・豚肉・鶏肉・野菜・豆腐などを炭火で焼いたもので、1本CNY 2〜10(約44〜220円)程度。10〜20本に瓶ビール(CNY 5〜10)を合わせるのが基本セットだ。
茹でたエビやザリガニ(小龙虾)を食べながらビールというスタイルも夏の宵夜の定番で、特に武漢・長沙・上海で人気が高い。
上海などの都市では日本式の居酒屋スタイルの店が「宵夜向け」として深夜まで営業しているケースもある。
屋台と路上店舗の状況
かつては路上屋台が宵夜の主役だったが、都市部では衛生・騒音・交通の問題から路上屋台への規制が強化された。
代わりに屋内型の「夜市」(ナイトマーケット)形式の飲食エリアや、路地に並んだ小型店舗が宵夜需要を担っている。完全に屋外での食事というより、半屋外・半屋内の環境が多くなった。
日本人在住者の活用法
深夜まで働くことが多い中国の職場文化と宵夜はセットになっている面がある。残業後に同僚と串焼き屋に行く、というのは職場の親睦活動として普通に行われる。
日本人在住者が「宵夜に参加するか」は、同僚との関係構築という意味でも重要な判断になることがある。初めての誘いは受けてみると、中国式の飲食コミュニケーションの感覚がつかめる。