QRコード社会——どこでもQRで支払う中国と在住外国人の対応
中国ではコンビニから屋台まで決済はQRコードが主流。現金をほぼ使わない社会で外国人が直面する壁——WeChat Pay・Alipay登録の実務と、現金が必要な場面をまとめた。
この記事の日本円換算は、1CNY≒21円で計算しています(2026年4月時点)。
中国の街角では、物乞いの方ですらQRコードを掲げているという話がある(実際に報道されたこともある)。現金を出そうとすると「QRコードで払ってください」と言われる場面が日常的にある——それが現在の中国だ。
2大キャッシュレスプラットフォーム
WeChat Pay(微信支付):テンセントが提供。WeChatのメッセージアプリと一体化しており、中国での日常会話ツールと決済が同じアプリで完結する。
Alipay(支付宝):アリババグループが提供。タオバオ・淘宝などECとの連携が強く、公共料金・医療費予約・タクシー配車もAlipayから使える。
外国人の登録手順
2023年以降、外国人がWeChat PayおよびAlipayに外国クレジットカード(Visa/Mastercard)を登録できる仕組みが整備された。以前は中国の銀行口座が必須だったが、規制が緩和されている。
登録手順(WeChat Pay):WeChatアプリ内の「钱包」→「银行卡」→「添加信用卡」で外国カードを追加。パスポート認証が必要。月間利用上限(外国カードの場合は通常数千元程度)がある点に注意。
現金が必要な場面
キャッシュレスが普及しているとはいえ、一部の路上屋台・古いローカル食堂・農村エリアでは現金のみのケースがある。また、高齢者が経営する小さな商店では現金を好むことも多い。財布に500〜1,000CNY(約10,500〜21,000円)程度の現金を入れておくと安心。
健康コードとの連動
コロナ禍で普及した「健康码(健康コード)」はWeChatやAlipayのミニプログラム上で表示される。ポストコロナの今は必要な場面が大幅に減ったが、QRコードが社会インフラとして機能していることの典型例だった。
QRコードの壁を一度乗り越えると、中国の日常生活はむしろ日本より便利に感じる部分が多い。