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外国人の不動産購入制限——中国で外国人が家を買えるか?条件と実態

中国では外国人による不動産購入に法的制限があります。外国人が住宅を購入できる条件・実務上の制約・賃貸との比較まで解説します。

2026-04-10
中国不動産購入外国人規制

この記事の日本円換算は、1CNY≒21円で計算しています(2026年4月時点)。

中国で外国人が不動産を購入できるかという質問は、「条件付きで可能」が正確な答えだ。ただし法的・実務上のハードルは高く、多くの在住外国人は賃貸を選択している。

法的な基本ルール

中国では外国人(外国人個人)による不動産購入は「自用目的(自己使用)」に限定されており、投資目的での購入は原則禁止されている。

外国人が住宅を購入できる条件(外国人住宅購入に関する通知・各地方規定による):

  1. 在中国での居住実績:通常1年以上の連続在留(就労・留学等の合法的な在留資格)
  2. 購入は1戸のみ:外国人個人は中国国内で1戸の住宅のみ購入可能
  3. 自用目的であること:賃貸・投資目的は禁止
  4. 地方政府の規制を満たすこと:都市によって追加条件がある

実務上のハードル

法的に可能でも、実際の購入には複数のハードルがある:

資金の持ち込み:中国への外貨持ち込みには外貨管理規制があり、大きな金額の移動は手続きが複雑だ。

住宅ローン:外国人向けの住宅ローンは中国の銀行でも提供しているが、審査が厳しく、頭金の割合(通常30%以上)が高い。

土地使用権:中国では土地は国有であり、購入するのは「建物の区分所有権」と「土地使用権(70年)」だ。土地使用権の更新が理論上は可能とされているが、実際の更新時の条件は将来的な不確実性がある。

上海・北京などの主要都市では追加制限

2010年代以降に導入された投機規制(住宅購入制限政策・限购令)により、主要都市では外国人に対する追加制限がある。例えば上海では一定期間の居住実績のない外国人は市内での購入ができない、といったルールが設けられている時期があった。これらの規制は経済状況に応じて変更されることがあるため、最新の地方規定の確認が必要だ。

在住外国人の現実的な選択

多くの外国人在住者(特に駐在員)は、在中国の期間が2〜5年程度であることもあり、賃貸を選ぶのが一般的だ。長期的に中国に定住する計画がある場合や、中国人配偶者がいる場合は購入を検討するケースがある。

中国人配偶者との共同名義での購入は実務上よく使われる形態だが、その場合でも都市の住宅購入規制(配偶者の条件等)が適用される。

不動産購入を検討する場合は、現地の不動産弁護士(国際案件を扱う法律事務所)と事前に相談するのが現実的な選択だ。

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