人民元の口座開設——外国人が中国の銀行口座を作る条件と実態
中国での生活に人民元の銀行口座は欠かせません。外国人が口座を開設できる銀行・必要書類・口座なしでも対応できる方法まで解説します。
この記事の日本円換算は、1CNY≒21円で計算しています(2026年4月時点)。
中国での生活を快適に送るには、人民元(CNY / RMB)の銀行口座が必要だ。WeChat Pay・Alipayと銀行口座を紐づけることで、キャッシュレス決済・家賃支払い・給与受取が一括で管理できるようになる。
外国人が口座を開設できる銀行
外国人向けに口座開設の対応が比較的しやすい銀行として知られているのが以下だ:
招商銀行(China Merchants Bank):外国人向けの手続きに慣れているとされ、外国人在住者に人気。英語対応窓口がある支店も多い。
中国銀行(Bank of China):国際業務に強い国有銀行。外国送金・外貨口座の取扱いが多く、日本円との両替・送金に使いやすい。
工商銀行(ICBC)・農業銀行(ABC):国内最大手だが、外国人向けの手続きが複雑になるケースがある。
口座開設に必要なもの
一般的に必要な書類:
- パスポート(原本)
- 居留許可証(就労・学生ビザの居留許可)または居留証
- 中国の携帯番号(必須。SMS認証に使う)
- 場合によっては雇用契約書・在学証明書
観光ビザ(L類)や短期滞在ではほとんどの銀行で口座開設が困難。就労・学生ビザ取得後に動くのが原則だ。
中国の銀行口座開設の手順
- 指定支店に来店(申請は基本的に窓口)
- 必要書類を提出
- 窓口担当者が審査・登録
- キャッシュカード(银行卡)を発行(その場または後日郵送)
- WeChat Pay・AlipayにカードのIDを紐づけ
初回入金は500〜1,000CNY程度が必要な銀行が多い。
銀行口座なしでの対応策
銀行口座を持つ前でも、外国のクレジットカードをWeChat Pay・Alipayに紐づけることで小額決済は可能だ(上限あり)。到着直後の数週間は、これで乗り切る在住者が多い。
家賃の支払いや給与受取には銀行口座が必要になるため、到着後2〜4週間以内に開設する流れが一般的だ。
日本への送金
中国の銀行口座から日本の口座への海外送金は、外国為替管理の規制があり手続きが複雑だ。年間の送金上限(在住外国人に適用される規制)があり、大きな金額を送金する場合は手続きに時間がかかる。Wiseなどの国際送金サービスを組み合わせる在住者もいるが、中国からの送金は制限が厳しい点に注意が必要だ。
日本円の生活費が必要な場合(住宅ローン・保険料等)は、日本の口座に送金するルートを早めに確認しておく方がよい。