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中国の農業ドローン——田んぼを飛ぶテクノロジーの現場

DJIアグラス(大疆農業)のドローンが中国の農村を変えつつある。農薬散布・播種・生育モニタリングに使われるスマート農業の現状と、中国農業テクノロジーの国際的な存在感。

2026-06-13
農業テクノロジードローン中国農業

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中国の農村を訪れると、田んぼの上を白いドローンが飛ぶ光景に出会うことがある。農薬や液体肥料の散布を行う「農業用ドローン」だ。

深圳を拠点とするDJI(大疆創新)の農業部門「DJI農業(Agras)」は農業用ドローン市場で世界的なシェアを持つ。中国国内では数万台規模のDJI農業ドローンが稼働しているとされ(推定)、従来の手動・トラクター散布に比べてコスト・時間・農薬使用量が大幅に改善された事例が報告されている。


中国の農業が直面する課題は複数ある。農業従事者の高齢化と後継者不足、零細農地の分散(一農家が保有する農地が小区画に分散している問題)、化学農薬への依存——これらに対して、ドローン・精密農業・デジタル管理が組み合わさった「スマート農業」が解決策として期待されている。

GPS・センシング技術を活用した「精密農業(精准农业)」では、圃場ごとの生育状況を衛星データ・ドローン空撮で把握し、必要な場所に必要な量の水・肥料・農薬を届けることが目標だ。


ただし農業DXの普及は均等ではない。大規模農地(例:黒龍江省の国営農場・合作社)ではドローン・GPS農機が導入されているが、零細農家が個別に最新技術を導入するのは費用面で難しい。

政府の補助金(农机购置补贴)がドローン・農業機械の購入を支援しており、普及の後押しになっている。農業サービス会社が農家向けに「ドローン散布サービス」を提供するビジネスモデルも広がっている。


日本の農業とも接点がある。DJIの農業ドローンは日本市場でも使われており、国際的な農業技術の流れの中でも中国の存在感が増している分野だ。

中国の農村を旅行・訪問したとき、田んぼを飛ぶドローンを見たら、それが農業テクノロジーの最前線の現場だということを思い出すとおもしろい。

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