屋台と城管——中国の路上で繰り広げられる取り締まりの現場
中国の路上では「城管(都市管理局)」が違法屋台を取り締まる一方で、庶民の生活を支える屋台は消えない。この繰り返す攻防が映す、中国の都市と非公式経済の関係。
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中国の都市の路地で夕方になると屋台が出る。炭の煙、串焼きの香り、大きな声の売り声——30分後、制服を着た人々が近づいてくると、屋台主は素早く道具を片付けて姿を消す。城管(チョングアン、都市管理局の職員)が来たのだ。
城管が去ると、また屋台が出る。この繰り返しが中国の多くの都市の日常風景だ。
城管は「城市管理行政執法」の略で、都市の公共秩序・環境・衛生の管理を担う準行政機関だ。違法屋台・不法占有・路上商売の取り締まりが主な任務のひとつで、地方政府の傘下に置かれている。
城管と屋台主・路上商売人の軋轢は繰り返し報道されてきた。押収・罰金・場合によっては物理的な衝突——「城管による暴力的な取り締まり」の事例がSNSで拡散するたびに、「庶民の生活を守れ」という批判が高まる。
コロナ禍後の2020年5月、李克強首相(当時)が「地摊経済(チータン経済、屋台経済)」の振興を推奨するコメントをしたことで、一部の都市が屋台の許可を緩和した。この発言は下層・中間層の雇用創出として広く歓迎されたが、北京市は「清潔さを維持する」として屋台緩和に参加しなかった。
この差が「中央と地方の政策差」「都市イメージと庶民生活の摩擦」をくっきりと見せた。
路上の屋台はなぜなくならないか。それが生活の手段だからだ。出稼ぎ労働者、元工場従業員、農村から来た移住者——正規の雇用に入れない人々が、資本と設備が少なくて始められる路上商売で生計を立てている。
都市の清潔さと庶民の生存は、どちらも本物の要求だ。その間で城管は矛盾を毎日背負いながら仕事をしている。