中国の地下鉄は荷物検査が当たり前、毎回スキャンが必要な理由
中国の地下鉄では毎回手荷物のX線検査がある。この制度の背景、スムーズな乗り方、モバイルQRコードでの乗車方法、料金の安さを解説します。
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中国の大都市の地下鉄に乗るたびに手荷物のX線検査がある。東京でもニューヨークでもない日常的な光景が、中国の地下鉄では標準の風景だ。毎日通勤で使う人は、朝のルーティンとして改札前に荷物をベルトに乗せ、ゲートをくぐる。
手荷物検査の仕組み
中国の地下鉄の荷物検査は、空港のセキュリティチェックと同じX線スキャナーを使う。リュックやバッグをベルトに置いてスキャン、自分はゲートを通る。危険物や刃物が発見された場合は入場を拒否または警察に引き渡される。
水分(飲み物)は基本的に問題なく通過できる。ただし駅員が「開けて見せてください」と言う場合もある。
なぜ荷物検査があるのか
中国が地下鉄での荷物検査を全国的に導入した背景には、2008年北京オリンピック開催に向けたテロ対策強化があるとされる。その後、各地での事件(バス・公共交通での放火等)への対応として維持・拡大された。
セキュリティと利便性のトレードオフとして、中国社会ではこの仕組みが日常的なものとして受け入れられている。
乗り方:QRコードが標準
中国の地下鉄はICカード(一般的に各都市の公共交通カード)とスマートフォンのQRコードの両方で乗れる。WeChat・アリペイのアプリから地下鉄のミニプログラム(小程序)を開いてQRを表示し、改札にかざすだけで乗車できる。
外国人がアリペイ/WeChatを設定していれば使えるが、設定が未完了の場合は現金または交通カードを使う。多くの駅の窓口で交通カードを購入・チャージできる。
運賃の安さ
中国の地下鉄運賃は日本と比べて安い。上海地下鉄は起算CNY 3(約66円)から距離に応じて加算される仕組みで、市内移動の多くはCNY 5〜8(約110〜176円)程度で収まる。北京も同様の水準だ。
これは中国政府が公共交通を安価に維持する政策を取っているためで、都市部の通勤コストを抑える効果がある。
路線網の広さ
上海・北京・広州の地下鉄路線網は東京の地下鉄と同等かそれ以上の総延長を持つ。上海は500km超(上海地下鉄公式発表)で世界最長クラスの路線網を持つ。どこにでも地下鉄でアクセスできる利便性は、都市内移動において最大の強みだ。