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蘇州——庭園と絹の街に住む在住外国人の文化体験

「上有天堂、下有蘇杭」——天国があるなら蘇州と杭州だという格言がある。世界遺産の庭園が点在する江南の古都・蘇州で暮らす在住外国人の生活と文化体験を紹介する。

2026-04-23
蘇州庭園江南世界遺産

この記事の日本円換算は、1CNY≒21円で計算しています(2026年4月時点)。

上海から高速鉄道で約25分——蘇州はアクセスの良さと歴史の深さを両立した都市だ。週末に上海から日帰りで観光客が押し寄せる一方で、静かに暮らしている在住外国人も確実にいる。

蘇州の概要

江蘇省の都市で人口約1,270万人(2020年)。2,500年の歴史を持つ水郷都市で、古典庭園(拙政园、留园、网师园等)のうち4つがユネスコ世界文化遺産に登録されている。「中国のヴェネツィア」とも呼ばれる運河が旧市街を走る。

産業——工業団地と外資企業

蘇州は文化都市のイメージとは裏腹に、中国有数の外資系工場集積地でもある。蘇州工業園区(SIP)は1994年の中国・シンガポール合作で開発が始まり、日系・欧米系製造業の工場が多数立地している。在住外国人の多くはこの工業園区の近くに居住している。

絹(シルク)文化

蘇州は中国絹産業の中心地として2,000年以上の歴史を持つ。シルクスカーフ・衣料品・寝具の産地で、蘇州シルクミュージアム(苏州丝绸博物館)では養蚕から織物までの工程を見学できる。土産物に本物の蘇州シルクを選ぶ在住外国人も多い。

庭園散策と在住者の日常

世界遺産の庭園は観光客が多いが、早朝(開園直後)に訪れると静かに散策できる。拙政园の入場料は90CNY(約1,890円)。年間パスポートを購入すると複数回訪問のコストが下がる。

庭園内の松林・池・奇岩が織り成す空間は「人工物なのに自然に見える」江南の美意識の表れ。設計の意図を知ると見え方が変わる。

上海との比較

生活コストは上海の7〜8割。外国人向け2LDKアパートの家賃は8,000〜18,000CNY/月(約16.8万〜37.8万円)。上海の職場に通勤しながら蘇州に住む外国人もいる。

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