中国の観光地、外国人料金と中国人料金が別になっていることがある
中国の一部の観光地では外国人向けの入場料が中国人より高く設定されています。二重価格の実態、経緯、日本人が気をつけるべき場面を解説します。
この記事の日本円換算は、1CNY≒22円で計算しています(2026年5月時点)。為替は変動するので、現地通貨の金額を基準にしてください。
中国の観光地で「外国人用の入場料がなぜかQRコードから買えない」「中国人の友人と同じものを買ったのに自分だけ高かった」——こういう体験をしたことがある外国人は少なくない。
二重価格の実態
かつて中国では外国人向けと中国人向けで料金を分けていた観光地がいくつかあった。現在は多くの場所で統一されているが、まだ残る例もある。
公式には「統一料金」にしながら、中国居民IDカードを持っていないと一部の割引や優待が受けられないという形の「事実上の二重価格」が残っている場所がある。たとえばIDカード所持者限定の無料観覧日や、中国人向けのアプリ経由での割引価格が適用されないケースだ。
WeChat/アリペイ経由の価格
中国国内向けのWeChatやアリペイのアカウントには、観光地・レストラン・交通機関での割引クーポンが組み込まれていることが多い。外国人が使う国際版のWeChatではこれらの割引を受けられないことがある。
同じ店でも「WeChatペイで払うと割引」「現金・国際クレジットカードだと定価」という状況が起きる。これは意図的な外国人差別というより、国内キャッシュレスシステムの設計上の産物だ。
外国人向けIDカードの活用
中国に長期在住する外国人は、Residence Permit(居住許可証)を取得することで中国人向けのサービスにアクセスできる範囲が広がる。WeChatペイのリアルネーム認証も居住許可証で可能になる。
短期旅行者はパスポートのみで動くことになるため、一部のサービスでの制約は受け入れるしかない部分がある。
不公平と感じるかどうか
二重価格を「差別だ」と感じる人と「外国人旅行者は一般的に所得が高いから許容範囲だ」と感じる人では見方が違う。
中国国内でも「国内旅行者に優遇するのは当然」という意見と「外国人が差別されるのはおかしい」という意見が混在している。制度と感情の問題として複雑だが、知っておくことで事前に心の準備ができる。
実務的な対応
大きな博物館・有名な観光地ではオンライン予約システムが整備され、外国人もパスポート番号で事前予約できることが多い。窓口での現金購入より、事前にオンライン予約するほうがスムーズかつ割安になるケースがある。事前に公式サイトで確認する習慣が、現地での摩擦を減らす。