武漢——コロナ発生地のその後と現在の在住外国人事情
2020年に世界が注目した武漢は今、どんな都市になっているか。在住外国人の実態、武漢の産業・教育・交通インフラ、コロナ前後の変化を現在目線で解説する。
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武漢という名前を聞いて「コロナ」以外のイメージを持てる人は、今も少ない。しかし武漢は中国中部最大の都市であり、長い歴史と産業基盤を持つ都市だ。
武漢の基本情報
湖北省の省都で人口約1,200万人(2020年)。長江と漢水が合流する「江城(川の都)」とも呼ばれ、武昌・漢口・漢陽の3つのエリアが1927年に合併して現在の武漢を形成した。日本人には「三国志」ゆかりの地としても知られる。
産業・教育の集積
武漢は中国有数の工業・学術都市。武漢大学・華中科技大学など211大学(国家重点大学)が多く、「大学の街」でもある。自動車(東風汽車グループ)・鉄鋼・光電子産業が産業の柱。光ファイバーケーブルの生産シェアでは中国国内トップクラスを誇る「光谷(オプティクスバレー)」が知られる。
コロナ前後の変化
2020年1〜4月の都市封鎖(ロックダウン)は武漢の都市イメージを大きく変えた。封鎖解除後、中国政府は武漢の復興を積極的に支援。インフラ投資・企業誘致が続き、GDPは2021年以降に封鎖前水準を回復している。
在住外国人の現況
コロナ前は武漢に在住する外国人(日本人・韓国人・欧米系)が一定数いたが、パンデミック時の避難・帰国で多くが離れた。その後、再赴任・新規赴任した外国人も出てきているが、上海・北京・深圳に比べると外国人コミュニティは小規模のまま。
武漢の食文化
熱乾面(ルーガン麺)は武漢人の朝食定番で、5〜10CNY(約105〜210円)で食べられる。辛く豆腐を使った料理が多く、長江流域の食文化を体験できる。
歴史・産業・食が揃う武漢は、コロナのイメージとは違う顔を持っている。