ミュンヘン近郊の湖に週末ドイツ人が殺到する理由——キームゼーとシュタルンベルガーゼー
ミュンヘン近郊にはキームゼー、シュタルンベルガーゼーなど複数の湖がある。週末に何万人もが訪れるこれらの湖の魅力と、在独日本人が楽しむための情報をまとめる。
この記事の日本円換算は、1EUR≒163円で計算しています(2026年5月時点)。為替は変動するので、現地通貨の金額を基準にしてください。
ミュンヘン市民の夏の週末には定番の行き先がある。湖だ。
南バイエルンにはアルプスを背景にした美しい湖が点在しており、ミュンヘン中心部から1〜2時間で到達できる。天気のいい週末は高速道路が渋滞するほど人が動く。
主な湖のプロフィール
キームゼー(Chiemsee): バイエルン最大の湖(約80㎢)。「バイエルンの海(Bayerisches Meer)」とも呼ばれる。島(ヘレンキームゼー島)にルートヴィヒ2世が建設したヘレンキームゼー宮殿(ヴェルサイユ宮殿を模した)がある。
ミュンヘンから電車で約1時間。湖岸でのんびりする人、ボートを借りる人、島の宮殿を観光する人と使い方は様々。
シュタルンベルガーゼー(Starnberger See): ミュンヘンから電車で約30分と最も近い。富裕層の別荘地として知られ、湖岸沿いに高級住宅が並ぶ。水が透明できれいだが、週末は混雑する。
ヴァルヒェンゼー(Walchensee): より深い場所にある標高高めの湖。水が深く青緑色で美しい。Surfen(サーフィン)の名所としても知られる。
入場料と施設
湖自体は無料で近づける場所が多いが、ビーチエリアが整備された「Strandbad(シュトランドバート、海水浴場)」は入場料を取る場所がある。大人€3〜€7(約489円〜1,141円)程度。
Bootsverleih(ボートレンタル)は1〜2時間で€15〜€30(約2,445円〜4,890円)程度が多い。パドルボードやカヤックのレンタルも多くの湖岸で可能だ。
混雑を避けるコツ
「混雑する週末を避ける」が基本。平日に行けば人がはるかに少ない。在宅勤務やフレキシブルな働き方をしている人には選択肢になる。
週末に行く場合は早朝出発(8時前には出る)が有効。駐車場が満車になる前に到着できる。電車とバスの組み合わせで公共交通機関を使う方が駐車場の悩みがない。
在独日本人と湖の夏
在ミュンヘンの日本人にとって、これらの湖は「日本海の日帰りと同じ感覚」で使われることが多い。
子どもを連れた家族、友人グループ、カップルと利用スタイルは様々。水着と弁当(Brotzeitstulle)を持って出発するだけで半日充実した外遊びができる。
ミュンヘンに着いてしばらくすると、これらの湖の「どこが好きか」という会話が地元民・在独日本人どちらとも自然に始まる。気候と地形に恵まれたバイエルンの夏の過ごし方だ。