ドイツの薬局は「薬剤師が必ずいる」——アポテーケの仕組みと日本との違い
ドイツのアポテーケ(薬局)は処方薬・OTC薬どちらも薬剤師が対面で販売する制度を守っている。コンビニで薬が買える日本との違いと、在独日本人が困る「薬の入手」問題を解説する。
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ドイツのアポテーケ(Apotheke、薬局)には薬剤師が必ずいる。市販薬(OTC)でも「これはどんな症状に使いますか?」と聞かれる。自分でパッケージを選んでレジに持っていくスタイルではなく、カウンター越しに相談して購入する形だ。
日本のコンビニや薬局ドラッグストアで目薬やロキソニンを自分でカゴに入れる感覚とは、根本的に設計が異なる。
アポテーケの役割
ドイツでは処方薬は当然アポテーケでのみ購入可能だが、多くのOTC薬もスーパーではなくアポテーケで販売される(一部の軽微な薬品はスーパーやドラッグストアでも購入可能だが範囲は限られている)。
薬剤師は処方箋の確認、相互作用のチェック、服薬指導まで行う。「薬を売る」機能より「医薬品の専門家として相談に乗る」機能が強調されている。
在独日本人が困る場面
ドイツ語ができない段階でアポテーケを使うのは難しい。頭痛薬一つ買うにも「何が起きているか」の説明が必要になる場合がある。
対策として、「症状+日本語」「Schmerzmittel(シュメルツミッテル、鎮痛剤)」「Fiebersenkend(フィーバーゼンケント、解熱剤)」などの単語をスマホに準備しておくと助かる。大都市のアポテーケでは英語対応できる薬剤師がいることも多い。
日本から持ってくると便利な薬
在独日本人の間でよく「持参リスト」として挙げられる薬がある。
- 胃腸薬(整腸剤・胃薬): ドイツのものと成分が異なり、馴染みがある日本のものが安心という声がある
- 風邪薬: 日本の総合感冒薬(PL配合等)はドイツにない
- 漢方薬・和漢薬: ドイツには一部あるが種類が少ない
- 目薬(ロート系等): ドイツの市販目薬は種類が少ない
日本からの持ち込みは個人使用の範囲で一定量(90日分程度)まで可能とされているが、麻薬・向精神薬は別途確認が必要だ。
Nacht-Apotheke(夜間薬局)
急な体調不良で夜間に薬が必要な場合、Nacht-Apotheke(夜間対応薬局)が地域ごとに当番制で対応している。スマホで「Nacht-Apotheke [市名]」と検索するか、薬局の扉に当番薬局の案内が貼られていることが多い。
ドイツ全体では薬局の数は減少傾向にあるとされており(独立薬局の閉鎖が続いているとの報告がある)、近くに薬局がない地域も出てきている。事前に住所近くのアポテーケを確認しておくのが安心だ。