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ドイツの小学校は4年生で進路が分かれる——10歳の岐路と在独日本人の子育て

ドイツの小学校(Grundschule)は4年制で、卒業後にギムナジウム・レアルシューレ・ハウプトシューレに進路が分かれる。この早期の進路分岐が在独日本人の子育て世帯に与える影響を解説する。

2026-07-11
教育子育てドイツ生活

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ドイツの小学校(Grundschule)は4年制だ。日本の小学校は6年制なので「短い」と感じるかもしれないが、問題は長さより「その後」にある。

4年生(10歳前後)でギムナジウム(大学進学コース)、レアルシューレ(中間的な進路)、ハウプトシューレ(職業訓練へ向かうコース)に振り分けられる。この選択が将来に大きな影響を与える。

進路分岐の仕組み

Grundschule終了時、担任教師が「Gymnasialempfehlung(ギムナジウム推薦)」を出すかどうかが進路の第一関門になる。

成績・学習態度・学習能力の評価に基づいて推薦が出るが、最終的な進路決定は親の意向が反映できる場合もある(州によって制度が異なる)。

ギムナジウムに入れた場合、Abitur(大学入学資格試験)を経て大学に進む正規ルートになる。レアルシューレ卒業後に途中でギムナジウムに転籍することも可能だが、転換はハードルがある。

在独日本人の子どもが直面すること

日本からドイツに来た子どもが現地の公立学校(Grundschule)に通う場合、まずドイツ語の壁がある。多くの学校にはDaZ(Deutsch als Zweitsprache、第二言語としてのドイツ語)サポートがあるが、充実度は学校による差が大きい。

10歳前後でギムナジウム推薦を得るためには、ドイツ語で授業についていけるレベルに達している必要がある。渡独が小学校高学年の場合、ギムナジウムへの道が難しくなることがある。

この現実を知って、「子どもが渡独時期に間に合うよう早めに来る」「インターナショナルスクールという選択肢も含めて検討する」という判断をする家庭がある。

インターナショナルスクールの選択

デュッセルドルフ、フランクフルト、ミュンヘン、ベルリンなどの大都市には日本人学校・インターナショナルスクールがある。

費用は年間€10,000〜€25,000(約163万円〜407万円以上)の私立インターナショナルスクールが多く、在独日本人の間でも費用の問題が議論される。日本人学校(文部科学省が設置を認定する補習授業校等)は比較的安価で利用できる場合がある。

「ドイツ語で現地校に通わせるか、インターナショナルスクールにするか」は在独日本人の子育て世帯が直面する最も重要な選択の一つだ。

ギムナジウムの外から見た姿

ギムナジウムは古い歴史を持つ大学進学準備学校だ。Abitur(ドイツ版大学入試資格)を取るための8〜9年のプログラムで、多くの科目を高いレベルで学ぶ。ドイツ語・数学・外国語は必修だ。

子どもがAbiturを経てドイツの大学に入るルートを将来的に視野に入れる場合、10歳での進路選択は「早期すぎる」とも感じられるが、ドイツ社会ではこれが標準だ。

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