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緑のスペイン・ガリシア:雨が多い北西の角が外国人に意外に人気な理由

スペインと言えば太陽とビーチのイメージだが、ガリシア州は雨が多く緑豊かな別世界だ。アイルランドに似た気候・ケルト文化の残影・生活コストの安さが注目を集めている。

2026-06-17
ガリシアサンティアゴ・デ・コンポステーラ移住生活コスト自然

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「スペインなのに雨ばかり」とガリシア出身のスペイン人はよく笑いながら言う。大西洋に面したガリシア州(北西部)は、年間降水量がスペインの他の地域と比較にならないほど多く、緑の丘と霧が続く風景はアイルランドやスコットランドに似ている。

ここは「もうひとつのスペイン」だ。

ガリシアの基本情報

ガリシア(Galicia)はスペイン北西端、ポルトガルの北に位置する。主要都市はサンティアゴ・デ・コンポステーラ(巡礼地として世界的に有名)、ビーゴ(漁業・工業)、ア・コルーニャ(港湾都市)。人口は約270万人(推定)。

言語はガリシア語(ガジェゴ)とカスティーリャ語の両方が公用語で、日常的に両言語が混在している。ガリシア語はポルトガル語に非常に近く、ポルトガル語を少し知っていると理解しやすい。

なぜケルト文化の影響があるか

ガリシアはかつてケルト系民族が居住した地域とされており(歴史的に議論がある部分もある)、バグパイプ(ガイタ)が伝統楽器として残っている。フェスティバルではスコットランドや Ireland のようなバグパイプの音が流れる。

この独自の文化的アイデンティティは、ガリシア人が「スペインの中のスペイン人」ではなく「ガリシア人」として自分を定義することにつながっている。

生活コストの優位性

マドリードやバルセロナと比較してガリシアの生活コストは大幅に安い。サンティアゴ・デ・コンポステーラのワンルーム家賃は月500〜700EUR程度(推定)。海産物(魚・タコ・貝類)が安くて新鮮で、レストランでの外食コストも低い。

サーモンやタコ(プルポ)が地元の日常食として親しまれており、マドリードで高級食材扱いされるものが普通の価格で手に入る。

リモートワーカーの移住先として

ガリシアには大学があり(サンティアゴ・デ・コンポステーラ大学は歴史ある総合大学)、インフラも整っている。リモートワーカーにとって「バルセロナの3分の1以下の家賃で、気候が涼しく食が豊か」という条件は魅力的だ。

英語学習者や語学教師として移住した外国人のコミュニティも一定規模で存在する。バルセロナやマドリードほど外国人が多くないため、スペイン語(またはガリシア語)の上達が早いという声もある。

巡礼路(カミーノ)の経済効果

サンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼路(カミーノ・デ・サンティアゴ)は年間数十万人が歩く。巡礼者向けのアルベルゲ(宿泊施設)・飲食業・土産物業がガリシア経済の一部を担っている。

外国人にとってガリシアへの入口としてカミーノを歩いた後に「もっとここに居たい」と感じるケースは珍しくない。スペインの知られざる一面を見せる場所として、口コミで広がっている。

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