スペインのEV事情:電気自動車の普及率と在住者が充電で困る現��
スペインはEV普及でフランス・ドイツより遅れているとされる。充電インフラの実態、補助金制度、在住者がEVを選ぶ際の注意点を解説する。
この記事の日本円換算は、1EUR≒163円で計算しています(2026年5月時点)。為替は変動するので、現地通貨の金額を基準にしてください。
スペインで電気自動車(EV)を買ったら、マンションの駐車場で充電できないことに気づいた——というのが、在住者の間でよく聞く話だ。
スペインのEV普及の現状
スペインのEV普及率は他の西欧主要国(ノルウェー・オランダ・��イツ)より低い水準にある。価格の高さ、充電インフラの不足、アパート暮らしに多い集合住宅での充電の難しさが主な障壁として挙げられている。
政府は「Move」プログラム等の補助金制度(新車購入への補助)でEV購入を促進しているが、受給条件や金額は変動するため、最新情報は公式サイトで確認が必要だ。
充電インフラの実態
高速道路や商業施設の急速充電スタンドは都市部では増えているものの、地方ではまだ不足している。スペインを車で縦断する場合、充電計画が必要になる。
集合住宅(マンション)での自宅充電は、コムニダッド(管理組合)の承認が必要なケースが多く、手続きが煩雑だ。在住者からは「コムニダッドが充電設備の設置を否決した」という体験談も聞かれる。
戸建て住宅やガレージ付き物件であれば、自宅充電の設置は比較的スムーズだ。
プラグインハイブリッド(PHEV)という選択
充電インフラの不安を抱えつつEVに移行したい場合、PHEVは現実的な中間選択肢だ。ガソリンでも走れるため充電インフラへの依存が低く、都市部の通勤なら電気だけで十分まかなえることも多い。
二輪EV・電動スクーター
都市内移動では電動スクーターのシェアサービスが普及しており、ACCIONA・Yugo等が展開している。1分あたり数十セントで利用できる。マドリード・バルセロナでは渋滞を避けた移動手段として定着しつつある。
スペインのEV事情は「まだ発展中」というのが正直なところだ。今後5〜10年で状況は変わっていく可能性が高いが、現時点では充電環境を先に確認してからEVを選ぶ判断が現実的だ。