スペインのジムと運動文化:低価格フィットネスが普及した背景
スペインではVivagym、Altafit、McFitなどの低価格ジムが急拡大している。月20EUR台から通えるジム文化と、スペイン人の運動習慣を紹介する。
この記事の日本円換算は、1EUR≒163円で計算しています(2026年5月時点)。為替は変動するので、現地通貨の金額を基準にしてください。
スペインのジム月会費が20EURを切ることがある、と聞いたら驚くだろうか。
日本のジムが月7,000〜15,000円(5〜10ポイント)の相場であることを考えると、スペインの低価格ジム文化は際立っている。この価格帯を実現している背景と、在住者が実際に使う選択肢を整理した。
低価格ジムチェーンの台頭
「ビバジム(Vivagym)」「アルタフィット(Altafit)」「マクフィット(McFit)」などの低コスト・ハイボリュームモデルのジムが、2010年代以降に急速に拡大した。スタッフ数を最小限に抑え、設備投資をマシン中心にすることで月20〜30EURという価格帯を実現している。
ジム内はセルフ運用が基本で、日本のフィットネスクラブのような丁寧な案内はない。入退館はカードかQRコード、マシンの使い方は自分で調べるのが前提だ。スペイン語に不安があっても、マシンの操作自体は直感的にできる。
公共スポーツ施設も選択肢
各ムニシピオ(自治体)が運営する「ポリデポルティボ(polideportivo)」という総合スポーツ施設も存在する。プール・テニスコート・ジム・武道場などが揃い、月会費は15〜25EUR程度(自治体によって異なる)。在住者登録(エンパドロナミエント)があれば住民価格で利用できることが多い。
プールがあるポリデポルティボは夏に特に重宝する。スペインの夏に屋外プール施設を探すと、公営プールが意外と安く開放されている。
スペイン人の運動習慣
スペイン人は運動しないイメージがあるかもしれないが、実際は夕方17時以降にランニングや自転車を楽しむ人が多い。夜20時にジムが満員になることもある。これはスペインの「遅い生活リズム」と連動しており、昼の暑い時間を避けて夕方〜夜に活動するパターンだ。
チームスポーツも人気が高く、フットボール(サッカー)5人制の「フットサル」は在住外国人も参加しやすい。地域の趣味サークルや外国人コミュニティを通じて試合に参加する機会もある。
スペインで健康的な生活を送りたいなら、まずポリデポルティボかVivagymを一度見学してみると良いだろう。言語の壁は思ったより低い。