スペインの水道代と光熱費:日本と比べて何が高くて何が安いか
スペインの電気代は欧州でも高い部類に入る一方、水道代は比較的安い。在住者が払う月々の光熱費の実態と、節約のコツを解説する。
この記事の日本円換算は、1EUR≒163円で計算しています(2026年5月時点)。為替は変動するので、現地通貨の金額を基準にしてください。
スペインの電気代に驚く在住者は多い。日本で月5,000〜8,000円だった電気代が、スペインでは2〜3倍になることがある。
電気代が高い理由
スペインの電力料金は時間帯別料金制(ホラリオ)が導入されており、ピーク時間帯(平日8〜22時)は割高で、夜間・週末は割安になっている。問題は、日本人の生活パターンが「ピーク時間帯に電力を多く使う」傾向にあることだ。
洗濯機や食洗機を平日の昼間に回すと、夜間の倍以上の料金がかかる場合がある。時間帯別料金を意識して家電の使用時間を変えるだけで、月20〜30%の節約になるという試算もある(推定)。
水道代は安い
対照的に、水道代はスペイン全体で見ると欧州平均より安い傾向がある。マドリードやバルセロナで一人暮らしをした場合、月10〜20EUR程度というのが相場感だ(地域・使用量による)。ただし南部のアンダルシアや乾燥地帯では水不足が深刻化しており、今後値上がりする可能性がある。
ガス代の注意点
スペインでは都市ガスが通っていない物件も多く、ブタンガスのボンベ(ボンボナ)を使う家庭も残っている。ガスコンロを使うためにボンベを定期交換する手間は、日本の生活にはない概念だ。ガス供給形式は内見時に確認しておきたい。
月々の目安(一人暮らし・マドリード)
- 電気: 60〜100EUR(使用量・契約プランによる)
- 水道: 10〜25EUR
- ガス(都市ガスの場合): 30〜60EUR(冬季)
合計すると月100〜185EUR(約16,300〜30,200円)が一つの目安になる。賃貸では光熱費が家賃に含まれる場合もあるので、契約書の確認が先決だ。
節約の実践
電気は夜間・週末にまとめて使う。冬の暖房はエアコンより電気ストーブの方が即暖性は高いが電力消費は大きい。ガスファンヒーターやオイルヒーターとの使い分けが現実的な選択肢になる。スペイン人の多くが「毛布とストーブで節約」という文化を持っていることも、頭の片隅に置いておくと参考になる。