スペインのフリマ・中古市場:ラストロからWallapopまで
スペインにはマドリードの有名なラストロ(蚤の市)から、スマホアプリのWallapopまで、中古品売買の文化が根強い。在住者が使う実用的な購入ルートを紹介する。
この記事の日本円換算は、1EUR≒163円で計算しています(2026年5月時点)。為替は変動するので、現地通貨の金額を基準にしてください。
スペインに引っ越してきて最初に驚いたのは、Wallapopの普及率だった。
「ちょっとした家具が欲しい」と話すと、スペイン人の同僚は必ずWallapopを勧める。日本のメルカリに相当するアプリで、スペイン国内では利用者数が数千万人規模と言われている(推定)。
Wallapopの実態
Wallapopはバルセロナ発のフリマアプリで、家具・家電・衣類・書籍まで何でも出品されている。在住者が引っ越しや帰国時に家具を一括出品することも多く、タイミングが合えばIKEAの新品より安い高品質な家具が手に入る。
取引はアプリ内メッセージで行い、受け渡しは対面が基本。スペイン語でのやり取りが必要になるが、観光用のカタコトスペイン語より、「¿Sigue disponible?(まだありますか?)」「¿Puedes bajar el precio?(値下げできますか?)」の2フレーズを覚えるだけで実用的に使える。
マドリードのラストロ
もう一つの定番は、マドリード旧市街のエンバハドーレス地区で日曜朝に開かれる「ラストロ」だ。15世紀から続く青空市場で、現在は衣類・雑貨・骨董品・レコードなどが並ぶ。観光客向けになりつつあるエリアも多いが、周辺の路地では地元住民向けの格安品も見つかる。
開催時間は日曜の9〜15時。夏は暑いので早めに行くのがコツだ。
バルセロナのエンカンツ
バルセロナではグローリエス広場近くの「メルカット・デルス・エンカンツ」が有名な蚤の市だ。屋根付きのモダンな施設で、毎週月・水・金・土に開催される。価格は交渉可能で、状態の良い中古家電や食器が思いのほか安く手に入る。
引っ越し時の活用術
スペインでアパートを借りると、家具なしの場合が多い(一部は家具付き)。家具なし物件に住む場合、Wallapopとエンカンツを組み合わせると初期費用をかなり抑えられる。ベッドフレーム、ダイニングテーブル、棚、デスク——一通りを中古で揃えれば、500〜800EUR(推定)程度で済む計算になる。
新品にこだわる必要はない。スペインの中古市場の質は、日本のフリマより状態のばらつきは大きいものの、交渉と目利きが楽しめるだけ、それ自体がひとつの文化体験になる。