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テネリフェの在住外国人——年中温暖なカナリア諸島の移住事情

テネリフェはスペイン領カナリア諸島の主島。年間平均気温22℃以上、冬でも泳げる環境は移住者に人気だ。在住外国人のコミュニティと生活コストを紹介する。

2026-04-20
テネリフェカナリア諸島移住生活気候

この記事の日本円換算は、1EUR≒160円で計算しています(2026年4月時点)。

テネリフェは北緯28度、モロッコの西岸沖に位置するスペイン領の島だ。「永遠の春の島」と呼ばれ、年間を通じて20〜25℃の安定した気候が続く。欧州人を中心に多くの移住者が集まる理由がここにある。

在住外国人の状況

テネリフェはカナリア諸島の中で最も人口が多く(約100万人)、外国人コミュニティが最も充実している。英国・ドイツ・イタリア・スカンジナビア諸国からの移住者が特に多い。南部(コスタ・アデヘ・ロス・クリスティアノス)は英語圏中心のコミュニティが形成されており、英語だけで生活できる地域もある。

日本人コミュニティは小さいが存在する。語学学校・日本食レストランは限られているため、日本語環境を求める人には物足りなさを感じることがある。

生活コスト(2026年時点の目安)

  • 1LDK賃貸(南部):€600〜900/月(約96,000〜144,000円)
  • 1LDK賃貸(サンタ・クルス・デ・テネリフェ、北部・都市部):€700〜1,100/月(約112,000〜176,000円)
  • スーパーでの食材:本土とほぼ同水準
  • レストランのランチ:€10〜16(約1,600〜2,560円)

本土より輸送コストがかかるため、一部の製品は若干割高になる。

税制上のメリット

カナリア諸島はEU加盟のスペイン領だが、EU付加価値税(VAT)ではなくIGIC(カナリア諸島間接税)が適用され、税率は7%(本土のIVA 21%より大幅に低い)。電子機器・高級品の購入コストが本土より安くなる場合がある。法人税率も一部優遇措置があり、ビジネス目的での移住も検討される。

気候の現実

「永遠の春」の実態は、南部と北部で大きく異なる。南部(観光リゾートエリア)は晴天が多く乾燥している。北部(テノ山地・ラ・オロタバ)は雲がかかることが多く、熱帯雨林の植生が広がる湿潤な地域だ。

テイデ山(標高3,718m、スペイン最高峰)は島のどこからでも見え、冬は雪を頂く。観光地と火山・森林が同じ島に共存している。

リタイア移住先としての評価

定年後の移住先として欧州人に人気が高い。医療はカナリア諸島の公的医療システム(SCS)で対応され、長期在住のEU市民は原則無料で利用できる。EU市民でない場合(日本人含む)は私立保険の加入が現実的な選択肢になる。

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