フランスの高速道路(オートルート)は有料で、距離次第では新幹線より高くなる
フランスの高速道路はほぼ全線が有料のコンセッション(民間委託)で運営されており、パリ〜マルセイユ(約770km)のトール(有料料金)は50〜60EUR以上になる。在住者のドライブ計画に役立つ情報を解説する。
この記事の日本円換算は、1EUR≒163円で計算しています(2026年5月時点)。為替は変動するので、現地通貨の金額を基準にしてください。
フランスをレンタカーや自家用車で旅するとき、事前に「高速道路の料金がかなりかかる」ことを把握しておかないと、予算が狂う。日本の高速道路より比較的安いという印象がある人もいるが、長距離ドライブではそうとも言えない。
フランスの高速道路網
フランスの高速道路(autoroute)は約12,000kmの路線があり、そのほとんどが民間会社にコンセッション(委託管理)されている。料金は路線・区間・車種によって異なる。
パリ〜マルセイユ(南仏)の距離はおよそ770km。ガソリン代を含めると、往復で100〜130EUR(約16,300〜21,190円)以上になることもある(推定)。同じ区間のTGV(高速列車)を早割で買うと往復で同等かそれ以下になる場合もある。
テレペアージュ(電子料金収受)
フランスの多くのトールゲートはTélépéage(テレペアージュ)という電子料金収受システムに対応しており、専用トランスポンダー(端末)を車に付けることで料金所をノンストップで通過できる。
一般的に使われるのは「Liber-t」という端末で、Autoroutes.frのサービスで申し込める。長期在住で車を所有している場合は取得する価値がある。
料金の確認方法
Autoroutes.fr(www.autoroutes.fr)でルートを入力すると、高速道路料金の概算が表示される。フランスの地図アプリ(Waze、Google Maps等)でもルート検索時に通行料の目安が出る。
有料道路を避ける方法
「通行料なし(sans péage)」でルート設定をすると、国道・地方道を通るルートが出る。時間は長くかかるが、フランスの農村・地方の景色を楽しみながら移動できる。「ヴァカンスは急がない」という旅のスタイルならこちらも選択肢だ。
夏のヴァカンス期間の大渋滞
7月と8月の週末——特に「グラン・ターン(grands départs)」と呼ばれる7月第1〜2週の週末と8月最終週末のUターンラッシュ——はフランスの高速道路が大渋滞になる。特にA10(南西方面)、A7(南仏方面)は真っ赤になることが多い。Bisonフテエ(ビゾン・フュテ)というフランスの交通情報サービスが色別で渋滞予報を出しており、出発日の選択に役立つ。