フランスのCAF(家族給付金庫)——外国人が受け取れる住宅補助APLの仕組みと申請
フランスのCAFは住宅補助(APL)を含む社会給付を管理する機関。合法的に在住する外国人も条件を満たせばAPL(個人住宅補助)を受け取れる。申請手順・金額・条件を在住者向けに整理する。
この記事の日本円換算は、1EUR≒160円で計算しています(2026年4月時点)。
フランスには「APL(Aide Personnalisée au Logement / 個人住宅補助)」という住宅補助制度がある。条件を満たせば外国人留学生・就労者にも給付される。日本でほぼ知られていないが、フランスに住む日本人が申請すれば月数万円の補助を受けられるケースがある。
CAFとは
CAF(Caisse d'Allocations Familiales / 家族給付金庫)はフランス社会保障制度の一部で、住宅補助・育児給付・その他家族関連の給付を管理する機関。各県(Département)に支部がある。
APLの対象者
住宅補助(APL)を受けられる条件:
- フランスに合法的に在住している(ビザ・在留許可証を保有)
- フランスで賃貸物件に居住している(一部の住宅ローンにも対応)
- 家主がCAFの「APL対応物件」として登録している(Conventionné)
注意: 全ての物件がAPL対象ではない。物件が「conventionné」かどうかは契約前に確認する必要がある。学生寮・CROUS(大学生向け学生住宅)はほぼAPL対応。
給付額の目安
給付額は収入・家族構成・家賃・居住地域によって計算される。パリ・大都市圏の高家賃地域ほど給付額が高い傾向がある。
- 収入が低い(または収入なし)の学生・インターン: 月100〜400EUR(1.6万〜6.4万円)程度が受け取れる場合がある
- 就労者でも一定収入以下であれば部分的に受給可能
給付額の概算はCAF公式サイトのシミュレーターで確認できる。
申請手順
- CAFアカウント作成: caf.fr でオンライン申請
- 必要書類を提出:
- 身分証(パスポート)
- 在留許可証(Titre de Séjour)
- 賃貸契約書(Bail)
- 家賃の支払い証明(領収書)
- フランスの銀行口座情報(IBAN)
- 収入証明(なければ証明不要の場合も)
- 審査(数週間〜2ヶ月): 書類確認後、給付開始
在住日本人が申請を忘れがちな理由
「そんな制度があるとは知らなかった」「手続きが複雑でフランス語でできない」「自分には対象外と思っていた」——この3つが多い理由だ。
実際には留学生ビザ・ワーキングビザ・タレントパスポート等でフランスに在住している日本人も申請できるケースがある。最初に損をするのは「知らないこと」だ。
その他のCAF給付
CAFはAPL以外にも様々な給付を管理している:
- 子ども関連給付: 子どもがいる家庭向けの育児補助
- 活動連帯収入(RSA): 低収入者向けの最低所得保障(外国人は在住5年以上等の条件が必要)
APLが最も外国人にとって身近な給付なので、まずここから確認することを推奨する。