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フランスの家賃補助CAF——外国人も受け取れる住宅手当の仕組み

フランスの住宅手当APL・ALSの仕組みを解説。外国人の申請条件・月額目安・CAFへの申請方法・2026年の制度変更点まで在住者向けに紹介。

2026-05-01
CAFAPL住宅手当家賃補助行政手続き

この記事の日本円換算は、1EUR≒160円で計算しています(2026年4月時点)。為替は変動するので、現地通貨(EUR)の金額を基準にしてください。

フランスに住む外国人の多くが、家賃の一部を国から受け取っている。学生も、労働者も、家族滞在でも。この制度を知らずに数年過ごした人が、後から「申請すればよかった」と悔やむケースは少なくない。

住宅手当は3種類ある

フランスの住宅手当はCAF(Caisse d'Allocations Familiales、家族手当金庫)が運営しており、3種類に分かれている。

種類正式名称対象
APLAide Personnalisée au Logement「conventionné」な物件に住む人
ALSAllocation de Logement SocialeAPL対象外の物件に住む人
ALFAllocation de Logement Familiale扶養家族がいる人

自分がどれに該当するかは、住んでいる物件が「conventionné(協定済み)」かどうかで決まる。申請時にCAFが自動判定するので、自分で選ぶ必要はない。

外国人の申請条件

EU/EEA国籍でない外国人がCAFの住宅手当を申請するには、有効な滞在許可証(titre de séjour)が必要だ。récépissé(仮許可証)でも申請は可能だが、処理に時間がかかる場合がある。

2026年7月からの制度変更で、EU/EEA域外の非奨学生(étudiant non boursier)は住宅手当の対象外となる。労働者・家族滞在・奨学生は引き続き申請できる。

月額の目安——地域とケースで大きく変わる

住宅手当の額は、収入・家賃額・住居地域(ゾーン1〜3)・家族構成で計算される。2026年の平均受給額は月額約225EUR(約36,000円)。

ケースゾーン月額目安
単身・無収入ゾーン1(パリ)約290EUR(約46,400円)
単身・SMIC収入ゾーン1(パリ)約144EUR(約23,000円)
単身・無収入ゾーン3(地方)約200〜230EUR(約32,000〜36,800円)

2026年4月の改定で全体が+0.9%引き上げられた。金額は小さいように見えるが、パリで月800EURの部屋に住んでいる場合、家賃の約18〜36%が補助される計算になる。

申請の流れ

ステップ1: caf.frでアカウント作成 CAFの公式サイト(caf.fr)でアカウントを作成する。フランスの社会保障番号(numéro de sécurité sociale)が必要。まだ取得していない場合は仮番号で登録できる。

ステップ2: 住居情報を入力 住所、家賃額、入居日、大家の情報を入力する。大家にもCAFから書類が届くため、事前に伝えておくとスムーズだ。

ステップ3: 収入情報を入力 フランスでの収入を申告する。渡仏直後で収入がない場合は「0」で申告する。

ステップ4: 支給開始 申請が受理されると、入居月の翌月分から支給が始まる。入居月そのものは対象外(いわゆる「mois de carence」)。振込は毎月5日前後に指定口座に入金される。

注意点

申請は早いほうがいい: 入居後すぐに申請しても、支給開始は翌月から。申請が遅れた分は遡及しない。

引っ越し時は再申請が必要: 住所が変わるたびにCAFに届け出る。届出が遅れると支給が止まる。

収入変動の申告: 年に一度、確定申告(déclaration de revenus)の内容がCAFに連携される。収入が増えると支給額が下がり、減ると上がる。

不正受給は厳しく追及される: 同棲しているのに「単身」で申告する、収入を過少申告する等はCAFの調査対象になる。過去に遡って返還を求められるケースがある。

フランスの住宅手当は、在住外国人にとっても実質的な生活コストを下げる仕組みとして機能している。制度を知っているかどうかで、月々の出費が数万円変わる。渡仏直後のタスクリストに「CAF申請」を加えておく価値はある。

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