制度・手続き
フランスで車を持つ手続き——Carte Grise取得から駐車場問題まで
フランスで車を所有するにはCarte Grise(車両登録証)の取得が必要です。購入から登録、駐車場事情、年間維持費まで在仏日本人向けに解説します。
2026-05-27
フランス車Carte Grise車両登録駐車場運転
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パリ市内では車なしで生活できる。メトロ、バス、RER、トラムが網の目のように走り、公共交通だけで大半の用事は足りる。だが、パリ郊外(Île-de-France)や地方都市に住むなら話は変わる。フランスの地方は車がないと生活インフラにアクセスできないエリアが多い。
Carte Grise(車両登録証)とは
フランスで車を所有するには「Carte grise(カルト・グリーズ)」——正式名称「Certificat d'immatriculation」——を取得する必要がある。車の所有者・車両情報・ナンバープレートが紐付いた公式文書だ。
2017年以降、Carte griseの申請はオンライン(ANTS: Agence Nationale des Titres Sécurisés)で完結する。プレフェクチュールの窓口では受け付けていない。
新車購入の手順
- ディーラーで購入契約: ディーラーが代行してCarte griseを申請してくれるケースが多い
- Carte grise申請: ANTSのサイトで申請。必要書類は身分証明書、住所証明(justificatif de domicile)、車両適合証明書(COC: Certificate of Conformity)
- 税金支払い: Carte griseの発行手数料は排気量・CO2排出量・地域によって変動。小型車(例: ルノー・クリオ)で€200〜€400(約32,000〜64,000円)程度
- 仮ナンバー取得: 申請後、すぐに仮のCarte grise(CPI: Certificat Provisoire d'Immatriculation)がPDFで発行される。正式版は郵送で届くまで1〜4週間
中古車購入の注意点
フランスの中古車市場は「Le Bon Coin」(フランス版メルカリ)での個人間取引が盛んだ。ただし個人間取引では以下に注意:
- Contrôle technique(車検): 5年以上経過した車は2年ごとに車検が必要。6ヶ月以内のCT証明書がないと名義変更できない
- Certificat de non-gage(無担保証明書): 車に未払いの罰金やローン残債がないことの証明。SIV(Système d'Immatriculation des Véhicules)で無料確認できる
- Carte grise名義変更: 購入後1ヶ月以内にANTSで名義変更手続きを完了する義務がある
駐車場問題
パリ市内の路上駐車は有料化・規制強化が進んでいる。2024年からSUV等の大型車は路上駐車料金が3倍に引き上げられた(パリ市の住民投票で可決)。
- 路上駐車(パリ中心部): €4〜€6/時間(約640〜960円)
- 地下駐車場(月極): €150〜€400/月(約24,000〜64,000円)
- 自宅の駐車場付き物件: パリ市内では希少で、駐車場だけで月€100〜€200追加
年間維持費の目安
フランスで一般的な小型車(ルノー・クリオ級)を1年間所有した場合の目安:
| 項目 | 年間費用 |
|---|---|
| 自動車保険(Assurance auto) | €500〜€1,200(約80,000〜192,000円) |
| 燃料費 | €1,200〜€2,000(約192,000〜320,000円) |
| 車検(Contrôle technique) | €80〜€100(約12,800〜16,000円)/2年 |
| 駐車場(月極) | €1,800〜€4,800(約288,000〜768,000円) |
| メンテナンス | €300〜€600(約48,000〜96,000円) |
地方に住む場合は駐車場代が大幅に下がる(無料〜€50/月)一方、通勤距離が長くなるため燃料費が増える傾向がある。
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