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医療・手続き

フランスの社会保障登録(CPAM)——外国人が医療を受けるまでの手順

フランスの公的医療保険はCPAMに登録することで利用できる。外国人の登録条件・手続き・実際の医療費負担まで在仏外国人向けに整理する。

2026-04-18
CPAM社会保障医療保険フランス生活手続き

この記事の日本円換算は、1EUR≒160円で計算しています(2026年4月時点)。

フランスに着いて最初の病院受診、「CPAMの番号はありますか?」と聞かれた。なかった。全額自己負担になり、後日請求が来た。登録の手間を省いて後悔した経験を持つ在仏外国人は少なくありません。

CPAMとは

CPAM(Caisse Primaire d'Assurance Maladie)は、フランスの国民健康保険を管轄する機関です。フランスに合法的に在住し就労・就学する外国人も、原則として加入対象になります。

加入後は、一般開業医(Médecin traitant)への受診費用の70%が払い戻され、入院費・処方薬費の一部も補助されます。残り30%は補足保険(Mutuelle / Complémentaire Santé)でカバーするのが一般的です。

加入条件と対象者

  • 就労ビザ・長期滞在ビザ(VLS-TS): 雇用主を通じて自動的に社会保険(URSSAF)に登録され、CPAMの権利も発生します
  • 学生ビザ: フランスの公立大学・認定私立大学への入学で、学生向け社会保障に加入できます
  • フリーランス(Auto-Entrepreneur等): 自営業登録後、URSSAF経由でCPAMの権利が発生します
  • 長期在住(無就労): 3ヶ月以上の合法的滞在で、Protection Universelle Maladie(PUMA)への申請が可能です

登録手順

就労者の場合は雇用主が社会保険登録を代行します。自分で申請する場合の流れ:

  1. 管轄のCPAMオフィスに書類を提出(パスポート・滞在許可証・住所証明・雇用契約書等)
  2. 社会保障番号(Numéro de Sécurité Sociale)の発行(数週間〜数ヶ月かかる場合あり)
  3. 番号取得後、Améliのアカウント(オンラインポータル)を開設
  4. かかりつけ医(Médecin traitant)を登録

実際の医療費負担

かかりつけ医(GP)への受診費は30ユーロ(約4,800円)が基本。CPAMが21ユーロを払い戻し、自己負担は9ユーロ(約1,440円)になります。Mutuèlle保険があれば残り9ユーロもほぼカバーされます。

CPAM番号が発行される前でも、暫定的な番号(Numéro provisoire)の取得や、後日払い戻し申請の手続きがあります。緊急時はそちらで対応できます。

Mutuèlle(補足保険)について

CPAMだけでは30%の自己負担が残ります。フランスで長期就労する場合、雇用主は補足保険(Mutuelle Collectif)への加入を提供する義務があり(2016年より)、費用の半額以上を負担します。フリーランスや個人での加入は月30〜80ユーロ(約4,800〜12,800円)程度が相場です。

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