Kaigaijin
海外在住日本人のメディア
生活・実用

英国のバンクホリデーは「計画的な混乱」——連休前後の英国人の行動と旅行費高騰

英国のバンクホリデー(祝日)は年8〜9日で日本より少ないが、周辺の旅行費・ホテル代が急騰する。英国人がこの「計画的混乱」をどう使うかと在英日本人の対応策を解説する。

2026-07-18
バンクホリデー休日旅行

この記事の日本円換算は、1GBP≒197円で計算しています(2026年5月時点)。為替は変動するので、現地通貨の金額を基準にしてください。

英国のバンクホリデー(法定祝日)は年8日(イングランド・ウェールズ)または9日(スコットランド)。日本の祝日が年16日であることを考えると、半分以下だ。

少ないからこそ、バンクホリデー周辺の旅行代金は飛躍的に上がる。5月のアーリーメイ、メイレイトバンクホリデー、8月のサマーバンクホリデー——これらの前後はヨーロッパ行きのフライトが平時の2〜3倍になることがある。

「なぜその日が祝日なのか」をほぼ誰も知らない

英国のバンクホリデーで面白いのは、その名称があいまいなことだ。「バンクホリデー」は銀行が閉まる日というシンプルな語源で、特定の宗教・歴史的事件を祝う意味が希薄な日が多い。

「スプリングバンクホリデー」「オーガスト(サマー)バンクホリデー」——なぜこの日なのかを英国人に聞いても「なんとなく昔から」という答えが多い。宗教的・民族的意味を持つ日本の祝日(建国記念日、勤労感謝の日等)とは文化的背景が異なる。

バンクホリデーの使われ方

バンクホリデーの前の週の金曜日から「バンクホリデーウィークエンド(3連休)」として消費されることが多い。

英国人の典型的な使い方は、国内の海辺リゾートへ車で向かう、格安航空でヨーロッパ大陸へ飛ぶ、田舎のコテージを借りてバーベキュー、といったものだ。

「バンクホリデーはどこに行くの?」という会話が職場で必ず起きる。「どこにも行かない」と答えると若干意外そうな反応が返ってくる場合がある。

旅行費高騰への対応策

在英日本人がバンクホリデー前後に旅行する場合、費用が高いことを前提に計画を立てるか、時期をずらすかの選択になる。

Googleフライトの「最安値カレンダー」でバンクホリデーを避けた前後の日程を比べると、同じルートで£100(約19,700円)以上の差が出ることは珍しくない。

逆に「バンクホリデーあえてロンドンに残る」選択も悪くない。多くの人が街を出るためロンドンが空いており、美術館や公園を混雑なしに楽しめる時間になる。

スコットランドのバンクホリデー

スコットランドはイングランドとは異なる祝日体系を持つ。1月2日(St Andrew's Dayではなく新年休暇の延長)がある、聖アンドリュースデー(11月30日)がある、などの差異がある。

英国内でも国によって祝日が異なることを知らずに「今日は祝日なのになぜ営業している?」と戸惑う場面が生じることがある。特にロンドン↔エディンバラを行き来する人は注意が必要だ。

コメント

読み込み中...