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英国の海辺リゾートは「寂れた観光地」ではない——ブライトンとシーサイドタウンの現実

ブライトン、ボーンマス、スカーバラなど英国の海辺の町は衰退したとも言われるが、近年ロンドン移住者の流入で再注目されている。英国の海辺文化と今の現実を解説する。

2026-07-15
ブライトン海辺英国旅行

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「英国の海辺リゾートはパッとしない」というイメージがある。灰色の空、小石の浜、閉まったお土産屋、フィッシュ&チップスだけ。確かにビクトリア朝時代の最盛期から考えると寂れた部分はある。

でも今のブライトンに行くと、その印象は簡単に覆される。

ブライトンの現在

ロンドンからブライトンまで電車で約1時間(Victoria駅から約55〜70分程度)。特急列車を使えばもっと速い場合もある。日帰り可能な距離で、ロンドン市民の定番の週末の行き先になっている。

人口約20万人(推定)のブライトンは、LGBTQコミュニティの受け入れで全国的に知られており、パリントン通り(The Lanes)の小道には独立系ショップや個性的なカフェが密集する。ヴィーガンレストランの密度が英国で最も高い都市の一つとも言われる。

ロンドンのコストを嫌った若いクリエイターやフリーランスの流入が続いており、「プア・マンズ・ロンドン(貧乏人のロンドン)」から「サステナブルでクリエイティブな都市」へのイメージ転換が起きている。

小石ビーチの謎

英国南部のビーチの多くは砂浜ではなく小石(pebble)だ。ブライトンのビーチも小石。日本の感覚では「なぜそこで泳ぐのか」と思うかもしれない。

でも英国人は気にしない。ビーチチェアやタオルを引いて寝転び、砂の代わりに小石の上で日光浴する。浅瀬で子どもたちが遊び、大人たちは海に入るか入らないかのギリギリのラインに立つ。

水温は7月でも17〜20度前後とかなり冷たい。「入るの?」と聞かれたら「冷たいよ」と答えが返ってくるが、入る人も相当数いる。

スカーバラとヨークシャー海岸

南部のブライトンとは対照的に、北イングランドのスカーバラ(Yorkshire)は「英国の衰退する海辺の町」の典型例として語られることがある。漁業と観光の衰退、若者の流出、経済的困難。

でもここにも別の現実がある。ヨークシャーのクリフサイドの景色、秋の嵐の海、廃墟めいたグランドホテル——これらが「廃墟観光」や「ノスタルジー旅行」として再評価され始めている。

在英日本人と海辺の休日

ロンドンに住む日本人がブライトンへの日帰りを楽しむのは定番のパターンだ。週末に「ちょっと海でも見てこようか」という気軽さで行ける場所がある、というのはロンドン生活の意外なプラス面として語られる。

電車の往復切符(off-peak)はブライトンまで£15〜£25(約2,955円〜4,925円)前後が目安。購入タイミングや時間帯によって大きく変わる。Trainlineアプリで事前購入するのが基本だ。

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