英国の運転免許——日本免許の切り替えと取得プロセス
英国では日本の免許をそのまま使い続けることはできない。切り替え手続きとゼロから取得する場合の流れ、費用感を整理する。
この記事の日本円換算は、1GBP≒195円で計算しています(2026年4月時点)。
日本の運転免許でイギリスで運転できる期間は限られている。観光・短期滞在であれば国際運転免許証(IDP)で対応できるが、居住者になった後は別の手続きが必要になる。
日本免許でイギリスを運転できる期間
イギリスに居住者(resident)として移った場合、日本の運転免許で運転できるのは居住開始から12ヶ月間だ。この期間内に英国の免許に切り替えるか、英国免許を取得しなければならない。
観光・短期滞在(居住者でない場合)は、日本の免許+IDPで運転可能。IDPはJAF(日本自動車連盟)が発行し、有効期間は1年間(£5.50の発行手数料)。
日本免許からの切り替え(交換)
日本とイギリスは免許の相互承認協定を結んでいないため、日本免許を「そのままイギリス免許に交換」することは原則できない。ただし例外として、一部の条件を満たす場合に試験免除での交換が認められている。
DVLA(Driver and Vehicle Licensing Agency)によると、日本発行の免許は**「Designated Country(指定国)」の免許として扱われ、理論試験(theory test)と実技試験(practical test)の免除は認められていない**。つまり日本免許保持者は、原則としてフルの試験プロセスを経る必要がある。
※ただし制度変更の可能性があるため、手続き開始前に必ずDVLA公式サイト(gov.uk/exchange-foreign-driving-licence)で最新情報を確認すること。
英国免許の取得プロセス
1. プロビジョナル・ライセンス(仮免)の取得
DVLAのウェブサイト(gov.uk)からオンライン申請。費用は£34(約6,630円)。申請後、通常1週間程度で郵送される。
2. 理論試験(Theory Test)
多肢選択式(50問中43問以上正解)とハザードパーセプション(危険予測映像)の2部構成。受験費用は£23(約4,485円)。試験会場はPearson VUE(全国100箇所以上)で予約。日本語のテキストは公式にはないが、Japanese-language study materialsを提供している民間業者がある。
合格後2年以内に実技試験を受けなければ無効になる。
3. 実技試験(Practical Test)
受験費用は£62(平日)〜£75(週末・祝日)(約12,090〜14,625円)。試験官の車(または自前・教習車)で公道を約40〜50分走行する。
合格率は全国平均で約45〜50%程度(2023年DVSA統計)。一発合格は難しいとされており、特に車線変更・ラウンドアバウト(ロータリー)・ミラーチェックが減点になりやすい。
4. フル免許の交付
合格後、フルライセンスがDVLAから郵送される。通常1〜3週間。
教習費用の目安
プロの教習(Driving Instructor)は1時間あたり£35〜£60(約6,825〜11,700円)が相場。地域や講師によって異なる。
| 項目 | 費用 |
|---|---|
| プロビジョナルライセンス申請 | £34(約6,630円) |
| 理論試験 | £23(約4,485円) |
| 実技試験(平日) | £62(約12,090円) |
| 教習10時間分(目安) | £350〜600(約68,250〜117,000円) |
日本で長年運転していた人でも、左ハンドル・左車線から右ハンドル・左車線への切り替えに加え、ラウンドアバウットやイギリス独自の交通ルール(GIVE WAY・ゼブラクロッシング等)に慣れる必要がある。10〜20時間程度の教習を見込んでおくのが現実的だ。