イギリスの運転免許証切り替え——日本免許からUK免許への手続きと1年ルール
イギリス(UK)で日本の運転免許証からUK免許に切り替える手順を解説。DVLA手続き、入国から1年以内の義務、必要書類、費用(GBP)、左側通行の注意点まで。
この記事の日本円換算は、1GBP≒190円で計算しています(2026年4月時点)。為替は変動するので、現地通貨(GBP)の金額を基準にしてください。
イギリスで日本の免許証を使い続けられる期間は、居住開始から1年間。
これを超えると日本の免許証での運転は違法になる。観光なら問題ないが、生活の拠点をイギリスに置いた時点でこのカウントが始まる。ロンドンは公共交通機関が発達しているため「車は不要」という人も多いが、イングランドやスコットランドの郊外・地方では車なしでの生活が現実的でないエリアも存在する。
1年ルールの起算点
「居住者になった日(取得したビザの開始日、または入国日)」から1年以内が切り替え義務の期間。
観光目的の短期滞在の場合は1年ルールが適用されず、国際免許証または日本の免許証(+英語翻訳)で運転できる。
就労ビザ・学生ビザ・家族ビザ等での長期居住者は1年以内にUK免許を取得する必要がある。
日本の免許証でUK免許を取れる条件
UK(イングランド・ウェールズ・スコットランド)では、特定の国・地域の免許保持者に対して筆記試験・実技試験の免除制度がある。
日本はDVLA(Driver and Vehicle Licensing Agency)の「designated country(指定国)」に含まれている(2026年4月時点)。
これにより、日本の免許証を持つ居住者は:
- 筆記試験(Theory Test): 免除
- 実技試験(Practical Test): 免除
- 書類申請のみでUK免許を取得可能
ただし、日本の免許証が有効期限内であることと、書き換えが1年以内という条件がある。
注意: 日本の国際免許証ではなく「日本の運転免許証(原本)」が対象。
手続き先:DVLA
DVLAは運転免許・車両登録を管轄する英国政府機関。本部はウェールズのスウォンジー(Swansea)にある。
実際の申請は郵送で行う(窓口での受付は一般的でない)。オンライン申請には対応していない(要確認:DVLAのオンラインサービスの範囲は随時変更されるためdvla.gov.ukで確認)。
申請に必要な書類
- 申請書「D1フォーム」: DVLA郵便局(Post Office)またはDVLAウェブサイトから入手
- 日本の運転免許証(原本): 申請時にDVLAに送付する(後日返却される)
- パスポート写真 2枚(規定サイズ、白背景)
- 有効な在英ビザの証明: BRP(Biometric Residence Permit)またはeVisa情報のコピー
- 住所確認書類: 公共料金の請求書・銀行明細等(英国住所が記載されたもの)
費用
| 項目 | 費用(GBP) |
|---|---|
| UK免許証発行手数料 | GBP 43(要確認:DVLAの最新手数料はdvla.gov.ukで確認) |
| 郵送費(書留推奨) | GBP 3〜6程度 |
GBP 43は2024年時点の参考値。改定されることがある。
申請から発行までの流れ
- D1フォームを入手: 郵便局(Post Office)またはDVLAウェブサイトからダウンロード・印刷
- 必要書類を揃える: 免許証・写真・ビザ書類・住所証明・手数料小切手(Cheque)または定額郵便為替(Postal Order)
- 郵送: DVLA宛に書留で送付(追跡番号を控える)
- 処理期間: 通常3〜6週間(繁忙期・書類不備がある場合は延長)
- 日本の免許証の返却: UK免許証と一緒に日本の免許証が返送される
処理中は日本の免許証がDVLAに預かられているため、運転ができない期間が生じる点に注意。処理中の一時的な証明が必要な場合はDVLAに相談する。
試験が必要になるケース
指定国免許の切り替えには条件がある。以下のいずれかに該当する場合は試験免除が適用されない可能性がある。
- 日本の免許証が失効している
- 1年ルールを超えている(既に1年以上英国に居住していた場合)
- バイク免許等、免除対象外の区分
この場合は、UK独自のTheory Test(筆記)とPractical Test(実技)を受ける必要がある。受験手数料はTheory Test GBP 23〜、Practical Test GBP 62〜(要確認)。
左側通行について
日本と同じく左側通行・右ハンドルなので、基本的な方向は変わらない。
ただし以下の点は慣れが必要:
- ラウンドアバウト(環状交差点): 時計回りに走行。右側から来る車が優先
- モーターウェイ(高速道路): 速度制限70mph(約113km/h)が多い。追越は右車線のみ
- 駐車方向の制限: 歩道側に停車する方向が決まっているエリアがある(Yellow line規制)
北アイルランドの注意
北アイルランドの免許はDVLA(英本土)ではなく**DVA(Driver and Vehicle Agency)**が管轄。手続き先が異なる。北アイルランド在住の場合はDVAに確認すること。
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「免許の書き換え、この書類で無事申請通った」——そういった一言が、次に来る人の役に立ちます。