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イギリスの電気代は「前払い」か「後払い」かで人生が変わる

イギリスの電気・ガス料金にはプリペイメントメーターと直接引き落としの2種類がある。料金差・仕組み・切り替え方法を在住者向けに解説します。

2026-05-26
電気代ガス代プリペイメントメーター光熱費エネルギー

この記事の日本円換算は、1GBP≒195円で計算しています(2026年4月時点)。為替は変動するので、現地通貨(GBP)の金額を基準にしてください。

イギリスには「チャージしないと電気が止まる家」がある。プリペイメントメーター(Prepayment Meter)と呼ばれる前払い式の電気・ガスメーターが設置された住宅で、コンビニやアプリで事前にチャージしなければ供給が止まる。そして、この前払い方式のほうが単価が高い。

2種類の支払い方式

方式仕組み単価
Direct Debit(後払い)月次で銀行口座から自動引き落とし安い
Prepayment Meter(前払い)事前チャージ(キー・カード・アプリ)高い

Ofgem(エネルギー規制当局)のPrice Cap(上限単価)で見ると、2025年時点でプリペイメントの電気単価は1kWhあたり約24.5p、Direct Debitは約24.5pとほぼ同一に調整されたが、かつては年間£100以上の差があった。

なぜ前払い方式が存在するのか

プリペイメントメーターは、過去に料金を滞納した世帯に対してエネルギー会社が「強制設置」するケースが多い。信用スコアの低い入居者が多い賃貸物件に最初から設置されていることもある。つまり「お金がない人ほど高い単価を払う」構造が長年続いていた。

2023年にこの問題が国会で取り上げられ、Ofgemは強制設置を一時禁止。その後、単価差の解消に動いた。

日本人が直面するケース

イギリスに来たばかりの日本人駐在員・留学生が賃貸物件に入居すると、プリペイメントメーターが設置されていることがある。チャージの手間はPayPoint(コンビニのレジ横にある端末)やアプリで解消できるが、Direct Debitに切り替えたほうが管理は楽だ。

切り替えはエネルギー会社(British Gas, Octopus Energy, EDF等)に連絡すれば無料で対応してもらえる。スマートメーターへの交換を提案されることもある。

Energy Price Cap(価格上限)の仕組み

Ofgemは四半期ごとにPrice Capを設定し、エネルギー会社が消費者に請求できる単価の上限を決めている。2024年10月〜12月のPrice Capは年間£1,717(約33.5万円、平均的な使用量の世帯)。日本の4人家族の平均光熱費(月1.5万円程度)と比べると年間で2倍近い。

冬場(11〜3月)は暖房でガス使用量が跳ね上がるため、月£200〜£300(約3.9万〜5.9万円)の請求が来ることもある。イギリスの住宅は断熱性能が低い古い物件が多く、ガスセントラルヒーティングに頼る構造が光熱費を押し上げている。

節約のためにできること

  • エネルギー会社の比較サイト(Uswitch, Compare the Market)で最安プランを探す
  • スマートメーター設置: リアルタイムで使用量を確認できる。設置は無料
  • ドラフト(隙間風)対策: 窓・ドアの隙間テープは£5〜£10で購入できる

電気・ガスの契約は日本と違い「引っ越し時に自動で切り替わらない」ことがある。入居初日にメーターの写真を撮り、エネルギー会社に連絡して名義変更するのが基本の流れだ。

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