Kaigaijin
海外在住日本人のメディア
生活・実用

英国の床屋は「おしゃべり込み」の料金——ヘアカット文化と日本人が戸惑うポイント

英国の理髪店・美容室はヘアカットの技術だけでなく「会話」も含めたサービスだ。料金体系、チップの習慣、日本人が感じる文化的ギャップを在英目線で解説する。

2026-07-06
美容室生活費英国文化

この記事の日本円換算は、1GBP≒197円で計算しています(2026年5月時点)。為替は変動するので、現地通貨の金額を基準にしてください。

英国の理髪店に入ると、まず「どこから来たの?」「ここに住んで長いの?」という会話が始まる。カットが終わるまで会話は続く。沈黙は「何か機嫌が悪い」と取られることがある。

日本の散髪屋では静かにカットしてもらうのが標準だ。余計な会話を求めない雰囲気がある。この差は、英国生活に慣れるまで小さなストレスになる人がいる。

料金の現実

ロンドン市内の男性用バーバー(床屋)のヘアカット料金は、£15〜£35(約2,955円〜6,895円)が相場。チェーン系(Supercuts、Freshandez等)は安い側。独立系のこだわりバーバーは高い側。フェード・スキンフェードなどの複雑な技術は追加料金になる場合がある。

女性向け美容室はさらに幅が広い。カット単体で£40〜£80(約7,880円〜15,760円)、カラーを加えると£100超(約19,700円以上)も珍しくない。日本の都市部の感覚と比べると高め、という印象を持つ人が多い。

ロンドン以外の都市(マンチェスター、バーミンガム等)では全体的に1〜2割ほど安い傾向がある。

チップの問題

英国の美容室ではチップの習慣がある。義務ではないが、「よかった」と思えば10〜15%程度を渡すのが一般的だとされている。

現金チップが主流だったが、最近はカード支払い時に画面でチップ額を選択させるシステムも増えている。「0%、10%、15%、20%」のボタンが出てきて、ちょっと圧を感じる場面だ。

在英日本人の多くは「渡す場合もあれば渡さない場合もある」という使い方をしており、チップを渡さなかったからといって何か問題が起きたという話は少ない。

アジア系の美容室という選択肢

ロンドン、バーミンガム、マンチェスターなどには日本人・韓国人・中国人向けの美容室が存在する。日本語対応の美容師がいる場合もある。

料金は現地の美容室とほぼ同等かやや高め。でも「日本語で細かいニュアンスを伝えられる」「日本スタイルのカットを理解している」というメリットがある。

特に「層を入れる」「前髪の幅と厚みの調整」「アジア人の髪質に合わせた施術」などは、英国の美容師に英語で説明するのが難しい場合がある。言葉の壁を感じ始めたら、日本人美容師を探すのは合理的な選択だ。

予約文化と飛び込み

英国の美容室はオンライン予約が主流。Treatwell、Booksy、Fresha などのアプリで当日〜数日先の予約が取れる。一方でバーバーショップ(男性向け理髪店)は飛び込み客を受け付けているところも多く、順番待ちで座って待つスタイルが続いている。

待っている間も当然、会話がある。おしゃべりに疲れたらスマホを見ていれば大抵OKだ。英国人も最近はスマホを見ながら待っていることが多い。

コメント

読み込み中...