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テラスハウス・フラット・セミデタッチド——英国住宅の種類と選び方

英国特有の住宅タイプを解説。テラスハウス、フラット、セミデタッチド、デタッチドの違いと、在住日本人が賃貸で選ぶ際の実際の判断基準をまとめます。

2026-04-21
住まい賃貸生活

この記事の日本円換算は、1GBP≒195円で計算しています(2026年4月時点)。

英国の不動産サイト(Rightmove、Zoopla等)を初めて見ると、「Terraced」「Semi-detached」「Flat」という分類に戸惑います。日本の「マンション」「一軒家」とは異なる分け方で、それぞれ生活感が大きく違います。

英国の主な住宅タイプ

**テラスハウス(Terraced House)**は、同じ形の家が横に連なった長屋形式です。両側に隣の家が接しており、左右の壁は共有します。英国で最も一般的な住宅形式のひとつで、ロンドン近郊の住宅地でよく見られます。階段があり、庭(バックガーデン)付きが多いです。

**セミデタッチド(Semi-detached)**は、2軒が1棟として繋がった形。片側のみ隣家と壁を共有します。テラスハウスより広いケースが多く、郊外の住宅地に多く見られます。

**デタッチド(Detached)**は、独立した一戸建て。四方が独立しており、英国では最も高価な住宅タイプです。

**フラット(Flat)**は、日本でいうマンション・アパートの一室です。英国では「Apartment」より「Flat」という呼び方が一般的。Conversion Flat(一戸建てを改装した分割住宅)とPurpose-built Flat(最初からフラットとして建てられた集合住宅)があり、造りが異なります。

賃料の目安(ロンドン)

Rightmoveの2024年のデータをもとにした目安です(ロンドン市内の週家賃中央値)。

タイプ月額目安(ロンドン)円換算(概算)
フラット(1ベッドルーム)£1,800〜2,50035〜49万円
テラスハウス(3ベッドルーム)£2,800〜4,00055〜78万円
セミデタッチド(3ベッドルーム)£3,000〜4,50059〜88万円

ロンドン以外(マンチェスター、バーミンガム等)ではおおむね4〜6割程度の賃料水準になります。

在住日本人の選択傾向

ロンドン在住の日本人(単身赴任・カップル)の場合、中心部のフラット(Zone 1〜2)か、Zone 3〜4のテラスハウスを選ぶパターンが多いです。子どもがいる家族は公立学校のキャッチメントエリアを考慮してセミデタッチドを選ぶことがあります。

テラスハウスで注意すべき点は隣家の音です。壁を共有しているため、生活音が響きます。特にConversion Flatは防音が弱いケースがあり、内覧時に壁の薄さを確認することが重要です。

物件探しで確認すること

英国の賃貸では、以下を確認してから契約することが推奨されます。

  • EPC(エネルギー性能証明書):断熱性能のランク(A〜G)。英国は古い家が多く、冬の暖房費に直結します
  • Council Tax Band:住んでいる自治体と物件タイプで決まる地方税。借主が払うケースが一般的
  • フリーホールド/リースホールド:フラットの多くはリースホールド(借地権)。残年数が短いと将来の売却に影響します(購入の場合)

日本と構造的に違う住宅形式に最初は戸惑いますが、慣れると英国式のテラスハウスの間取りが「案外住みやすい」と感じる人も多いです。

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