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NHSのメンタルヘルス危機——待機18週と民間受診の現実

英国NHSのメンタルヘルス診療は深刻な待機問題を抱えています。在英日本人が知っておくべき受診経路と民間クリニックの費用感を整理しました。

2026-04-27
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この記事の日本円換算は、1GBP≒195円で計算しています(2026年4月時点)。

「カウンセリングの予約が取れるのは4ヶ月後です」——これは英国NHSのメンタルヘルスサービスで珍しくない返答だ。

英国のNHS(国民保健サービス)は原則無料で使えるが、メンタルヘルス部門の待機時間は長期化している。英国政府の目標では、IAPTと呼ばれる心理療法プログラムへの初回予約まで18週以内とされているが、現実には地域や症状によってこれを超えるケースが多い。

NHS経由の流れ

最初の窓口はGP(かかりつけ医)だ。うつや不安障害の症状を相談すると、GPがIAPT(Improving Access to Psychological Therapies)へ紹介するか、自己紹介(self-referral)が可能なサービスを案内してくれる。

IAPTは認知行動療法(CBT)を中心とした短期プログラムで、軽〜中程度の不安・うつに対応する。自己紹介が可能な地域も多く、GPを通さずに申し込める。ただし、重症例や複雑なケースはより専門性の高いサービスへ回されるため、待機がさらに長くなる。

民間クリニックの費用感

待てない場合は民間受診になる。ロンドンの民間心理士(psychologist)や精神科医(psychiatrist)のセッション費用は、1回50分で£80〜£200(約15,600〜39,000円)が相場。継続的な通院を考えると、費用の負担は小さくない。

一部の職場では従業員支援プログラム(EAP)として無料カウンセリングが提供されている。雇用契約書や福利厚生のページを確認する価値がある。

日本語でのサポート

言語の壁も実質的なハードルだ。ロンドンには日本語対応のカウンセラーが複数おり、オンラインセッションも増えている。検索すると「在英日本人向けカウンセリング」で見つかるサービスがいくつかある。時差の関係で日本在住のカウンセラーとビデオ通話するケースもある。

コロナ禍以降、在英日本人の間でもメンタルヘルスへの意識は変化してきた。受診することへのハードルは下がっている。困ったとき、まずGPに話すことが入口になる。

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