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教育・生活

オックスブリッジの生活——学生・研究者・外部からの視点

オックスフォードとケンブリッジに住む・学ぶ・働くとはどういうことか。在英日本人の目線で、両都市の生活環境と大学文化の実態を紹介します。

2026-04-27
イギリスオックスフォードケンブリッジ大学留学

この記事の日本円換算は、1GBP≒195円で計算しています(2026年4月時点)。

オックスフォードとケンブリッジ。日本語では「オックスブリッジ」とまとめて呼ばれるが、住んでみると二つの街はかなり性格が違う。

ケンブリッジ——コンパクトで自転車の街

ケンブリッジはロンドンから北東に約90km、電車で約50〜70分。人口約13万人の小さな都市で、市内の移動は自転車が標準だ。学生・研究者・地元住民が平和的に共存しており、「大学と街の境界線がない」という印象を持つ在住者が多い。

家賃はロンドンより安いが、それでもイギリスの地方都市と比べると高め。市内の1ベッドルームアパートは月£1,200〜£1,600(約23万〜31万円)程度が相場だ。大学のカレッジに所属する学生は比較的安価なカレッジ寮を使えるが、博士課程後期や研究員になると一般住宅を借りることになる。

オックスフォード——ロンドンの衛星都市的側面も

オックスフォードはロンドンから西に約90km。バスで1時間半、電車では1時間ほどで行き来できるため、研究者がロンドンの仕事と掛け持ちするケースもある。IT・バイオ系スタートアップが集まるサイエンスパーク周辺は、純粋な大学街というより「知識産業の集積地」の雰囲気がある。

住宅費はケンブリッジと大差ないが、ロンドンへの通勤を考える人が多い分、交通費が嵩む側面がある。

日本人コミュニティと大学の関わり

両大学には日本人研究者・ポスドク・学生が一定数おり、日本人会や日本語圏のつながりは機能している。とはいえロンドンほど日本食・日本語コミュニティが充実しているわけではない。週に1度ロンドンへ出て「日本を補給する」という在住者も多い。

研究環境としての両大学の評価は世界的に高いが、ポジションの競争も激しい。日本からポスドクで来た研究者の間では、「世界中から優秀な人が集まる刺激はある。でも孤立感もある」という声が共存している。

「オックスブリッジ」という言葉のブランドイメージと、実際の生活感覚にはギャップがある。小さくて静かで、自転車で移動する日常がそこにある。

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