英国の道路はカメラだらけ——スピードカメラと交通違反の仕組み
英国は世界有数の監視カメラ大国で、道路上のスピードカメラの数も多い。日本人が英国で運転する際に知っておくべき違反・罰則の仕組みと、道路文化の特徴を解説する。
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英国は推定で600万台以上のCCTVカメラが設置されているとされる監視カメラ大国だ(推定値で、情報源によって数字は異なる)。道路上のスピードカメラもその一部で、黄色い箱型カメラ(Gatso式)から目立たない可動式まで種類が多い。
英国で運転するなら「速度超過の取り締まりは写真で自動完結する」という認識が必要だ。
スピードカメラの仕組み
英国のスピードカメラは大きく分けて固定式と移動式がある。
固定式(最もよく見るオレンジ色のGatso)は速度超過車のナンバープレートを撮影する。超過が確認されると、車のオーナーの住所に「Notice of Intended Prosecution(NIP)」が郵送される。
平均速度カメラ(SPECS)は区間の開始と終了点で車を撮影し、平均速度を計算する。「カメラの前だけ減速」が効かない。高速道路工事区間などに使われることが多い。
罰則の仕組み
速度超過の基本罰則は£100の罰金+免許への違反点数3点。
軽微な超過の場合は「Speed Awareness Course(速度啓発講習)」への参加で罰金・点数なしにできる選択肢がある(通常£85〜100程度のコース受講料がかかる)。12ヶ月以内に同コースを受けていると再び利用できない。
深刻な超過(制限速度の大幅超過)は裁判所へ送られ、大幅な罰金、禁止処分、場合によっては禁固にもなり得る。
日本の免許で英国を運転できるか
日本の運転免許で英国入国後最大12ヶ月間は運転が可能(短期滞在の場合)。ただし英国に移住した場合は1年以内に英国免許を取得する必要がある。
国際運転免許証を持参しておくと、レンタカー会社での手続きがスムーズな場合がある。
日本と英国の最大の違いは左側通行vs右側通行ではなく(日本も左側通行なので同じ)、ラウンドアバウト(環状交差点)の多さだ。信号の代わりにラウンドアバウトがあり、時計回りに進む。進入時の優先権のルールに慣れるまで少し練習が必要だ。
M25の渋滞伝説
M25(ロンドン環状高速道路)は英国で最も渋滞する道路として有名だ。「ヨーロッパ最長の駐車場」と揶揄されることがある。
金曜の夕方にM25を走ることは経験者の間で「絶対に避けるべき行為」として伝わっている。在英生活でロンドン周辺を車で移動する機会がある人は、M25の混雑情報をGoogleマップで確認する習慣が必要だ。