イギリスの大学授業料——外国人留学生が払う学費の現実と奨学金の選択肢
英国大学の外国人留学生向け学費は年間15,000〜45,000GBP。オックスフォード・LSEから地方大学まで費用と奨学金の実態、ロンドンvs地方の生活費差、卒業後のGraduate Visaを整理する。
この記事の日本円換算は、1GBP≒195円で計算しています(2026年4月時点)。
英国大学への留学を考える日本人にとって、最初の現実として向き合うのが学費だ。英国・EU市民向けの学費(年間9,250GBP / 約180万円、2024年時点)と比べて、外国人(International Student)向けはその2〜4倍に設定されている。
外国人留学生の学費目安
| 大学レベル | 学費目安(年間・学部) |
|---|---|
| ラッセルグループ上位(Oxford・Cambridge・LSE等) | 30,000〜45,000GBP(585万〜878万円) |
| ラッセルグループ中位(Manchester・Bristol等) | 22,000〜35,000GBP |
| その他大学(地方・中堅) | 15,000〜22,000GBP |
医学部・MBA・LLM等の専門大学院はさらに高額になる場合がある。
学部 vs 大学院
英国の学部(Undergraduate)は3年制(スコットランドは4年制)。大学院修士(Masters)は1年制が多く、コスパが高い。
日本人留学生が英国を選ぶ場合、**1年制MA/MSc + Graduate Visa(2年就労可)**という組み合わせが人気だ。学費+生活費1〜2年分で、英国での就職経験が積める。
生活費の現実
ロンドン: 家賃 1,200〜2,000GBP/月(学生寮または民間)。食費・交通費含め月1,500〜2,500GBP。年間18,000〜30,000GBP。
地方大学都市(Manchester・Edinburgh・Leeds等): 月800〜1,400GBP程度。ロンドンと比べて3〜4割安い。
学費 + 生活費の総コストで、ロンドンの名門大学に1年通うと5,000万円超になるケースもある。
奨学金
英国政府のChevening Scholarship: 英国政府が提供する奨学金。1年制修士課程の学費 + 生活費を全額カバー。競争倍率が高く、社会人経験者向け。
大学独自の奨学金: 多くの大学が外国人留学生向けに独自の奨学金プログラムを提供。金額は大学によって異なる(学費の10〜50%割引等)。
JASSO(日本学生支援機構): 海外留学支援制度(特別)で最大240万円/年。国内大学との協定が必要なケースもある。
卒業後のGraduate Visa
2021年から始まったGraduate Visa(旧PSW)は英国大学卒業後に2年間(博士は3年間)就労できるビザ。スポンサー不要で就職活動・フリーランス就労が可能。
英国の就職市場で経験を積んだ後にSkilled Worker Visaに切り替えるルートは、英国長期在留を目指す留学生に広く活用されている。
日本の大学 + 英国大学院という選択
コストを抑えながら英国学歴を取る定番ルートは「日本の大学を卒業 → 英国1年制修士 → Graduate Visa」だ。学費 + 生活費で600〜1,000万円を用意できれば選択肢として現実的になる。