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文化・社会構造の分析

香港書展(ホンコンシュージン)——年1回の本の祭りで35万人が集まる理由

毎年7月に湾仔(ワンチャイ)のコンベンションセンターで開かれる香港書展は、アジア有数の本の祭典だ。何十万人もが集まるこのイベントが示す香港の読書文化を探る。

2026-06-14
書展読書文化

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毎年7月、湾仔(ワンチャイ)の香港コンベンション&エキジビションセンターで「香港書展(ホンコンシュージン)」が開催される。7日間の会期中、入場者数は数十万人に達するとされる(推定)。

スマートフォンとSNSの時代に、なぜこれほどの人が本のイベントに集まるのか。

書展の規模と内容

香港貿易発展局(HKTDC)が主催するこのイベントは、書籍・文具・電子書籍・文化グッズを扱う数百のブースが並ぶ。地元の出版社・書店から台湾・中国大陸・海外の出版社まで参加し、広東語・繁体字中国語・英語の本が中心に扱われる。

入場料は大人1日30 HKD(585円)程度(推定)。期間中通し券もある。

繁体字(Traditional Chinese)の砦

香港書展が特に重要なのは、繁体字中国語出版の場として機能していることだ。台湾とともに、香港は繁体字中国語文化の拠点だ。

中国大陸で出版が規制されたり、簡体字版しか出ないジャンルの書籍が、香港書展では入手できることがある。歴史・政治・人権関連の書籍は、香港のある時期まで大陸には持ち込みにくいものが多く存在した。

書展と社会変化

2019〜2020年以降の香港の政治的変化の中で、書展の性格も変わりつつある。出展できる書籍の範囲に変化が生じているという指摘もあり(推定)、かつてと同じ「何でもある本の祭り」ではなくなってきた面がある。

それでも書展が開かれ続け、人々が集まる事実がある。本を求めることと、集まることの両方に意味がある——香港書展はその二つを毎年体現している。

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