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食・グルメ

粥(ジョッ)——香港の朝は粥で始まる、という文化の深さ

香港の広東粥(コントンジョッ)は、日本の粥とは全く異なる食べ物だ。魚片・皮蛋・鮮蝦——多様な具と長時間煮込みで生まれるとろとろ粥の文化と、それを提供する粥店の世界。

2026-06-22
広東粥香港グルメ

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香港の朝、まだ薄暗い時間に開いている店がある。粥の鍋が湯気を立て、コンロの炎が光る——粥店(ジョッディム)だ。

广東粥(広東粥)は日本のおかゆとは別物だ。米粒がほぼ溶けるまで長時間煮込み、とろとろのスープ状になる。この質感が广東粥の命だ。

粥の種類

魚片粥(ユーピンジョッ): 鮮魚の薄切りが入った定番。臭みのない淡白な味が広東粥の基本形。

皮蛋瘦肉粥(ペイタンサウヨッジョッ): 皮蛋(アヒルの塩漬け卵)と豚の赤身肉の組み合わせ。コクと旨味が強く、香港人が「粥といえばこれ」と言うほど定番。

鮮蝦粥(シンハージョッ): 鮮海老入り。プリっとした食感が粥のなめらかさと対比する。

及第粥(カップダイジョッ): 豚の内臓(豚肝・腰・腸など)が入った滋養強壮粥。名前は「科挙試験に合格(及第)する」という縁起にちなむ。

粥店の時間帯

朝の粥と夜中の粥——粥店は早朝と深夜に需要が集中する。早朝は出勤前の市民の朝食、深夜は飲み会の後に「〆の粥」として訪れる。

深夜0時過ぎに人が入っている粥店は、香港の夜行性文化と粥文化が交わるポイントだ。

一杯の価格

基本的な粥は1杯25〜50 HKD(488〜975円)程度(推定)。油條(揚げパン)・炸兩(揚げパン入り腸粉)と一緒に食べるのが定番だ。

シンプルだが深い——香港の粥は「何も余分なものがない食べ物」として、慣れると毎朝食べたくなる。

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