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飲茶・点心の楽しみ方——ローカルの茶楼で食べるための基礎知識

香港の飲茶(ヤムチャ)はレストランとは別の作法が必要。茶楼での注文方法・定番メニュー・会計の流れまで、ローカルの茶楼を使いこなすための知識を解説。

2026-04-29
香港飲茶点心ヤムチャグルメ

この記事の日本円換算は、1HKD≒20円で計算しています(2026年4月時点)。為替は変動するので、現地通貨(HKD)の金額を基準にしてください。

香港の飲茶は、「料理を食べる行為」ではなく「時間の過ごし方」だ。

週末の朝、家族4〜5人が茶楼に集まり、2〜3時間かけてお茶と点心を囲む。これが香港の伝統的な週末の光景で、「ヤムチャ(飲茶)」という言葉はそのまま「お茶を飲む時間」を指す。観光で来た外国人が「点心ランチ」として楽しむのとは、少し違う体験だ。

茶楼の基本的な仕組み

茶楼(ちゃーろう)は日本語で「お茶屋」だが、実態は大型の飲茶専門レストランだ。数十席〜数百席の広いフロアに丸テーブルが並び、週末の朝は開店前から行列ができる。

着席するとまずお茶の種類を聞かれる(プーアル茶・ジャスミン茶・菊花茶など)。この「茶代」は1人HKD 8〜20(約160〜400円)で自動的に加算される。

注文の方法——カートと紙の違い

伝統的な茶楼ではワゴンカート方式が使われていた。スタッフが点心を乗せたワゴンを押して回り、「これ食べる?」と声をかけ、食べたい物があれば注文用紙にスタンプを押してもらう方式だ。

近年は衛生面・効率面からカート方式を廃止してオーダー用紙(紙のメニュー)に変えた茶楼も増えている。ローカルの茶楼では広東語のみのメニューが多いため、事前に定番の名前を覚えておくと役立つ。

定番メニューと読み方

メニュー広東語内容
ハーカウ蝦餃(ha gow)エビの蒸し餃子、点心の王道
シュウマイ燒賣(siu mai)豚肉とエビの蒸し餃子
チャーシューパオ叉燒包(cha siu bao)チャーシュー入り蒸しまん
ロースーバーファン蘿蔔糕(lo bak go)大根餅の揚げ物
チュンジュン腸粉(cheung fun)米粉を薄く広げてエビ等を包んだ蒸し料理
エッグタルト蛋撻(dan tat)香港名物の卵カスタードタルト

1品HKD 30〜60(約600〜1,200円)が一般的。4人で十分食べて1人HKD 150〜250(約3,000〜5,000円)が目安。

茶楼のマナー

  • テーブルの食器を熱いお茶で洗う: ローカルでは着席後、ポットの熱いお茶を茶碗・箸・スプーンに注いで洗い流す慣習がある。衛生目的の慣習で、一種のルーティン
  • お茶を注いでもらったら指2本でテーブルを軽く叩く: 感謝のサインで、声に出さなくてよい
  • 会計は「埋単」(mai dan): 「お会計をお願いします」の広東語
  • 混んでいる時間帯は長居しない暗黙のルールがある

おすすめの時間帯

茶楼は早朝(朝7〜9時)から昼過ぎまでが本来の飲茶時間。週末は10〜12時が最混雑で、予約なしだと1〜2時間待つ店もある。平日の朝は比較的空いており、地元のリタイア層が静かに新聞を読みながらお茶を飲んでいる時間帯が「本来の飲茶」に最も近い。

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