香港の医療保険——VHIS(自願醫保計劃)の税控除制度とAIA・Blue Crossの相場
香港在住日本人の保険選びに特有の情報。VHIS(自願醫保計劃)の年間HKD 8,000税控除、Blue Cross・AIA Hong Kongの保険料相場、公立病院の活用法。
この記事の日本円換算は、1HKD≒19.5円で計算しています(2026年4月時点)。為替は変動するので、現地通貨(HKD)の金額を基準にしてください。
海外在住者の保険の基本的な考え方(日本の保険との関係・選択肢の整理)は海外保険ガイド(全国共通)を参照してください。この記事では香港固有の情報を扱います。
VHIS(自願醫保計劃)の税控除制度
香港にはVHIS(Voluntary Health Insurance Scheme / 自願醫保計劃)という政府認定の民間医療保険制度がある。VHISに認定された保険プランに加入すると、年間HKD 8,000(約156,000円)を上限として保険料を香港の所得税(Salaries Tax)から控除できる。
香港の高額な医療費リスクをカバーしながら税負担も軽減できる制度だ。VHISの標準プランは一定の補償水準が政府に義務付けられており、保険会社による最低水準の保証がある。
主要プロバイダーの相場
| プロバイダー | 月額目安(30代健康・入院中心) | 特徴 |
|---|---|---|
| AIA Hong Kong | HKD 500〜2,000 | VHIS認定プランあり、カバレッジが幅広い |
| Blue Cross | HKD 400〜1,500 | 中小企業の団体保険としても普及 |
| Prudential Hong Kong | HKD 600〜2,500 | プレミアムプラン充実 |
| Bupa | HKD 700〜3,000 | 国際医療保険として日本含む複数国対応も |
駐在員は会社の団体保険(AIA・Bupa等が多い)がある場合が多い。入院限度額・外来カバー・歯科の有無を確認しておきたい。
公立病院の選択肢
香港の公立病院(病院管理局・Hospital Authority系)は香港IDカード保持者に対しては外来HKD 180程度・入院HKD 120/日程度と非常に安価に設定されている。外国人でも香港IDを持っていれば適用される。
ただし待ち時間は非緊急の外来で数時間〜半日以上になることが多い。私立病院より医療水準が低いわけではないが、アクセスの不便さから多くの日系駐在員は私立を選ぶ傾向がある。コストを重視する場合の選択肢として頭に入れておく価値はある。
香港でしか加入できない保険
香港は保険商品の多様性で知られており、USD建て・利率の高い貯蓄型保険が充実している。ただし日本居住者が帰国後もこれらを維持する際の扱いは複雑になるため、香港在住中に加入する際はライフプランを含めて慎重に判断したい。