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子育て・教育

香港インターナショナルスクールの費用と待機リスト——駐在ファミリーが直面する現実

香港のインターナショナルスクールは世界最高水準の教育を提供するが、学費・待機リスト・入試は厳しい。駐在ファミリーが備えるべき現実を解説する。

2026-04-19
インターナショナルスクール子育て教育費駐在香港在住

この記事の日本円換算は、1HKD≒20円で計算しています(2026年4月時点)。為替は変動するので、現地通貨(HKD)の金額を基準にしてください。

香港に駐在が決まった日本人ファミリーが最初に直面するのが、子どもの学校問題です。「インターに入れたい」と思って動き出すと、待機リストが2〜3年待ちという現実に行き当たります。香港のインターナショナルスクール事情は、特殊な市場です。

香港のインタースクール市場の構造

香港には約50校以上のインターナショナルスクールがあり、主にIB(国際バカロレア)・IGCSE(英国式)・AP(米国式)のカリキュラムを採用しています。英系(ESF:English Schools Foundation系)・米系・カナダ系・オーストラリア系・日本人学校が並立しています。

需要に対して供給が不足している構造があります。香港には永住権・就労ビザを持つ外国人が多く、子どもをインターに入れたい家庭が常に一定数います。加えて、ローカルの富裕層がインターを選ぶ傾向も強まっており、学校側の定員に対して申込者が大幅に超過します。

学費の現実

ESF系の学費を例にとると、2024〜25年度の年間学費はHKD100,000〜150,000(約200〜300万円)程度。これに加えて入学時の寄付金(debenture)が求められる学校も多く、HKD100,000〜300,000(約200〜600万円)の返還性寄付金を求められることがあります。

私立高額インター(Hong Kong International School、Canadian International School等)はさらに高く、年間授業料がHKD200,000(約400万円)を超えるケースもあります。

この金額を雇用主(駐在先の企業)が教育費補助として負担するかどうかが、ファミリー帯同での生活水準を大きく左右します。

待機リストとその回避策

人気校の待機リストに入るタイミングは「早ければ早いほどいい」が原則です。出生直後(産まれた年)に登録する家庭も珍しくなく、「香港に来てから動く」では間に合わないことがあります。

一方で、駐在辞令が突然来るケースも多い。その場合の対応として:

  • Section schoolへの転校: 英国式の政府補助を受けたLocal Schoolに通う
  • 日本人学校: 香港日本人学校は小・中学校部があり、カリキュラムは日本と同等です
  • ESFの補欠入学待機: 年度途中での空きが出ることもあります
  • オンラインスクール: コロナ禍を経てオンライン授業環境が整備されており、移行期の選択肢になりつつあります

2020年以降の変化

2020年の国家安全維持法施行後、香港の外国人人口は一時的に減少しました。2021〜2022年にかけてはインタースクールの競争が若干緩和したという報告もあります。しかし2023〜2024年には香港経済の回復とともに外国人流入が戻り始めており、状況は変動しています。

駐在が決まった段階で、まず学校リサーチと並行して雇用主の教育費補助ポリシーを確認することが、最初のステップになります。

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