九龍 vs 香港島:外国人が住むエリアを選ぶ決め手はどこにある
香港の外国人は「香港島(ミッドレベルズ・スウィア)」か「九龍(尖沙咀・红磡)」を選ぶことが多い。それぞれのライフスタイル・通勤・家賃・コミュニティの違いを整理する。
この記事の日本円換算は、1HKD≒19.5円で計算しています(2026年5月時点)。為替は変動するので、現地通貨の金額を基準にしてください。
香港に来る外国人が最初に直面する二択が「香港島か九龍か」だ。地図を見ると海峡一本を挟んでいるだけのように見えるが、生活感は意外と違う。
香港島のイメージ
ミッドレベルズ(半山)
中環(セントラル)の丘の上に広がる高級住宅街。外国人駐在員・弁護士・銀行家が多く住む。エスカレーター(中環・上環の半山エスカレーター)でセントラルに降りられる利便性がある。
家賃は高く、1Bで月30,000〜60,000HKD(585,000〜1,170,000円)が相場。眺望の良い物件はさらに高い。
Kennedy Town〜West End
島の西端。2015年にMTRが延伸されてアクセスが改善した。比較的若い世代・文化系の外国人が増えているエリア。家賃は島内では比較的手頃。
南区(スタンレー・リパルスベイ)
閑静なビーチ周辺エリア。スクールバスでインターナショナルスクールに通う子ども向け。自然環境・生活コスト・通勤時間のトレードオフがある。
九龍のイメージ
尖沙咀(チムシャツイ)〜九龍城(ナインカウルーン)
観光地に近く、日本食レストラン・韓国料理・東南アジア食材店が集まるエリア。MTRで香港島に10〜15分でアクセスできる。家賃は香港島より安め。
红磡(ホンハム)〜土瓜灣(トウクワワン)
九龍の下町。近年のジェントリフィケーションで若い世代のクリエイター・外国人が増えている。家賃は九龍の中でも安め。
天水圍(ティンスイワイ)・馬鞍山(マーオンシャン)
新界エリア。広い間取りを比較的安く確保できるが、セントラルへのアクセスは長い(1時間程度)。
通勤先で決める
外国人が香港でエリアを選ぶとき、最も実用的な基準は通勤先だ。
- セントラル・アドミラルティ(金融・法律系): 香港島が優位
- 旺角・九龍湾(小売・製造業): 九龍が優位
- 尖沙咀(観光・ホテル): 九龍サイド
- 沙田・ポートサービス: 新界
子どもの学校で決める
インターナショナルスクールのキャンパス所在地が選択を左右することも多い。
ESFのほとんどのキャンパスは香港島か九龍に散在しており、通学のスクールバスルートと照らし合わせてエリアを決める家族も多い。
香港島に住む外国人が「港の向こうにいる」感覚で九龍を見ることも、九龍に住む外国人が「島は高すぎる」と言うこともある。どちらも本音であり、どちらが正解かは生活スタイル次第だ。