Kaigaijin
海外在住日本人のメディア
住まいと不動産

南Y島(ラマ島)の外国人生活:都市の対極で暮らす選択

香港本島から船で25分のラマ島(南Y島)は、車が走らず、外国人比率が高い「小さな異世界」だ。カジュアルな飲食店・海辺の生活・のんびりした時間軸が、香港の都市生活とは全く異なる環境を提供している。

2026-07-05
ラマ島南Y島離島外国人生活スタイル

この記事の日本円換算は、1HKD≒19.5円で計算しています(2026年5月時点)。為替は変動するので、現地通貨の金額を基準にしてください。

香港のセントラルフェリーターミナルから船に乗って25〜30分、南Y島(ラマ島、Lamma Island)に着く。フェリーを降りてすぐ気づくのは、車の音がしないことだ。

ラマ島には一般車道がない。緊急車両と農作業用の車以外は島内を走れない。這が全てを変えている。

ラマ島の基本情報

香港第三の大きさの離島。人口は約8,000〜10,000人(推定)で、そのうち外国人(非中国系)の比率は香港の離島の中でも高い部類に入る。

船が主要交通手段で、フェリーは索罟灣(ソウゴーワン)と榕樹灣(ユンシュワン)の2つの港に発着する。

なぜ外国人が住むのか

外国人がラマ島を選ぶ理由はシンプルだ。「静か・自然がある・家賃が比較的安い・コミュニティの雰囲気が好き」。

セントラルまでフェリーで30分(+徒歩・地下鉄)という距離は、通勤に使える範囲内。早朝・夜遅いフェリーがあれば金融系の仕事でも対応できる人がいる。

家賃は本島・九龍と比べて低い傾向がある(物件・立地による)。2LDKで月15,000〜25,000HKD(292,500〜487,500円)程度(推定)。

島内の生活

ラマ島には1〜2軒のスーパー(主にウェルカム)、薬局、郵便局がある。本格的な買い物はフェリーで本島に出る。

飲食店は海鮮料理の老舗・カジュアルなバー・カフェが点在する。夜は外国人・地元民が混ざって近所の店で飲む、という生活が成立している。

医療機関は限られており、本格的な医療は本島のクリニック・病院を使う。

自然と環境

ラマ島は香港の中でも比較的緑が残っている場所だ。ハイキングコースが複数あり、週末に本島・九龍から来るハイカーも多い。

ビーチ(泳洲など)では夏に泳げる。ただし水質は場所によって変わるため、遊泳可の表示を確認する。

発電所の問題

ラマ島には香港電灯(HK Electric)の発電所がある。発電所の位置と住宅地の距離・大気への影響を気にする声もある。一方で「気にしない」という住民も多い。

ラマ島に住む前に知っておくこと

  • フェリーは天候(台風・大雨)で欠航になる
  • 停電が本島より多い
  • 荷物は全て自分で運ぶ(台車を使う人が多い)
  • 猫が多く、地域で飼われている野良猫コミュニティがある

ラマ島という選択は「香港に住む」理由を問い直させる。都市の効率・便利さを捨てて、「良質な時間の流れ」を取る。この交換が割に合うかどうかは、何を大切にしているかで変わる。

コメント

読み込み中...