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紅Van・緑Van——香港の「無法地帯バス」は今も走っている

香港には赤いミニバス(紅色小巴)と緑のミニバス(綠色小巴)がある。路線が固定されていない「紅Van」の文化と、その独自すぎる乗り方を解説する。

2026-06-08
ミニバス小巴香港交通

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香港には16人乗りの小型バス「小巴(シウバー)」がある。赤いバスは「紅色小巴(紅Van)」、緑のバスは「綠色小巴(綠Van)」——この二種類は見た目以上に性格が全く違う。

綠Van(緑)の規則性

綠色小巴は政府認可の固定ルートを走る。MTR(地下鉄)やバスが届かないエリアを補完する役割で、特定の区間を定期的に往復する。運賃が決まっており、オクトパスカードでも支払い可能だ。

紅Van(赤)の自由すぎる個性

対して紅色小巴は、旅客運輸局の認可ルートを持たない(ただし免許は必要)。ドライバーが乗客の需要に合わせてルートを変える。乗客が「九龍城まで行くか?」と聞いて、ドライバーが「乗れ」と言えば乗れる。

出発地と終着地はフロントガラスに表示されているが、途中で変わることもある。運賃はドライバーの裁量で設定されることがあり(深夜や悪天候は割増し)、オクトパスカードは使えず現金支払いが基本だ。

「降りたい」と言えばどこでも降ろしてもらえる(路上の停車禁止場所以外)。逆に、乗りたい場所で手を挙げれば止まる。

紅Vanの存在意義

紅Vanは深夜・悪天候・MTRが動いていない時間帯に「タクシー代わり」として機能する。MTRよりは安く、タクシーより安い中間的な選択肢として使われる。

ただし外国人には難易度が高い乗り物だ。広東語で「降りたい」と言えないと途中下車が難しく、ルートも流動的。だからこそ、乗りこなせた時の達成感がある——という在住者もいる。

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