MPF(強制積立金計画)の仕組み:外国人が退職前に必ず知っておくこと
香港で働く人が加入義務を持つMPF(Mandatory Provident Fund)は、退職積立金制度だ。積立方法・運用・帰国時の引き出しまで外国人が知っておくべき基本をまとめた。
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香港で働き始めると、給与明細に「MPF」という控除項目が現れる。Mandatory Provident Fund(強制積立金計画)、略してMPFだ。
「この積み立て、帰国したら戻ってくるの?」と思う外国人は多い。答えは「条件によっては戻ってくる」だ。
MPFの基本仕組み
MPFは2000年12月に導入された法定の退職積立制度。18〜64歳で香港で働く雇用労働者(正規雇用)は原則として加入義務がある。
積立率
- 従業員負担: 月収の5%(月収7,100〜30,000HKD/137,450〜585,000円 の範囲に適用)
- 雇用主負担: 月収の5%(以上と同様の計算)
月収30,000HKD以上でも1,500HKDが上限になる(雇用主・従業員各)。
運用
積み立てたお金はMPFプロバイダー(HSBC・Manulife・AIA等)が管理する投資ファンドに入る。株式・債券・現金等のバランスを自分で選択できる(ファンドの種類は各プロバイダーによる)。
外国人が香港を離れる場合の引き出し
外国人がMPFを引き出せる条件:
「永久的に香港を離れる(永久離港)」
香港の永久居民でない外国人が、香港を永久に離れることを書面で申告することで、積立残高を全額引き出せる(課税なし)。
申請書類:MPFプロバイダーへの「永久性離港提取強積金申請書」+証明書類(帰国ビザ・帰路航空券等)。
処理期間は1〜2ヶ月程度が目安。
注意点
「帰国≠永久離港」と見なされる場合
香港の永久居民(PR)を申請している途中の段階、または再入境する意思が疑われる場合は審査が厳しくなることがある。
未受給のまま放置しない
香港を離れる予定が決まったら、早めにMPFプロバイダーに連絡して手続きを始めること。放置すると積立額が特定の期間後に政府に移管される可能性がある。
運用成績の確認
MPFは定期的に運用成績の確認をすることが推奨される。短期で見ると増減があるが、長期(10年以上)では平均的にはプラスになるファンドが多い(推定・過去成績は将来を保証しない)。
各プロバイダーのオンラインポータルで自分のアカウントの運用状況を確認できる。
MPFは「将来への強制貯蓄」だ。面倒な制度に見えるが、使い方を理解しておけば帰国時にまとまったお金として戻ってくる。在香港中に口座の状況を定期的に確認しておくことが、将来の手続きをスムーズにする。